2024/11/06
日経平均が再び2万円を越えてきました。
前回、2万円越えの記事を書いたのは2015年の4月22日
そこから更に高値更新へ向かうと思いきや2015年後半から2016年前半は株価が下落の調整局面になりました。
特に2016年6月のイギリスのEU離脱はマーケットに大きなショックを与えました。
この時、日経平均・ダウとも高値から2割ほど下落、新興国市場は厳しき3割ほど下落しています。
この辺から新興国市場不要論が出てきます。
しかし、知っての通り、現在は予想を上回る株式市場の好調に加え、ビットコインは始めとする新しい金融商品が次々と高値を更新してリスクマネーはイケイケ状態です。
しかしEU離脱(ブレグジット)の時もある日突然マーケットが下落をしたように、市場が調整に入る時は往々にして当然入り、そして長期間続くものです。
好調の今こそ自分の投資行動がリスクを取り過ぎていないか、下落時に狼狽えることがないようしっかり確認をしておきたいですね。
世界の株式市場の現状(2017年5月)
現在の世界の株式市場の平均リターンを見ると、この20年の平均リターンがすべてプラスと過去、私はこのような好調な結果を見たことがありません、それほど絶好調です。
20年平均のリターンがプラマイゼロの日経平均も次の更新でプラスになると思う。
大体、月の真ん中あたりで更新されます。
この表はわたしのインデックスの主要株式のリターンから引用しています。
特に注目すべきは直近の5年の成績です。年平均リターンが15%を上回っています。
全世界の株式指数である、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスの5年間の平均リターンが17.1%
米国株式市場に至ってはS&P、ナスダック指数共に20%を超えるリターンである。
年15%のリターンとは大体5年で2倍になることです。
年20%のリターンとは、世界で最も成功した投資家、ウォーレン・バフェットの40年間のリターンがおおよそ20%と言われています。
そのような好成績のリターンをインデックス平均で叩き出しているということです。
もしかして、こんなリターンが永遠に続くと思っていませんよね?
これが当たり前だと思ったら(投資法に関わらず)ちょっと危ない投資だと意識した方がいいかもしれません。
もう一つのリスク資産であるREIT指数も20年の平均リターンが8%を越えている。
こちらも直近のリターンは15%を超えるかなりの過熱ぶり。
どんな市場も永遠はない
ボラティリティーが高ければ高いほど反対に動いた時の反動は高くなります。
相場の格言に
「山高ければ谷深し」
というものがあります。
リーマンショックの谷が深かったからこそ、今の山が高いのかもしれません。
しかし、市場は後から振り返ってみると、ほどほどのリターンに落ち着いているものです。
それは下落時にも言えることです。去年の下落時にこのような記事を書いていました。
過去100年の株式市場の平均リターン
世界の株式市場の平均リターンはドル建てで
- 先進国 年8.3%
- 新興国 年7.4%
このくらいです。勿論、今後もこれほどのリターンを上げる保証はありません。
過去10年ごとのリターン
10年単位で見てもかなりバラツキがあることがわかります。
10年間全く先進国市場が冴えない時に新興国が好調の時、反対に先進国が好調の時に新興国が冴えない時などあることがわかります。両市場共好調な時も多いが・・・
過去20年の暴落の記録
期間 | 日本株 | 先進国株 | 新興国株 | グローバルREIT | |
---|---|---|---|---|---|
アジア通貨危機 | 1997年7月-1998年10月 (16か月) | -32.5% | +23.9% | -46.8% | -2.3% |
ITバブル崩壊 | 2000年3月-2003年3月 (37か月) | -52.7% | -34.8% | -36.9% | +69.9% |
世界金融危機 | 2007年7月-2009年2月 (20か月) | -56.2% | -61.7% | -61.1% | -73.1% |
特にリーマンショックは株安と円高1ドル115円ほどから80円割れが同時に起こったため、海外資産の下落が凄まじかったです。先進国の株すら60%の下落です。
体感的には瞬間的に三分の一ぐらいになりました。
想像してみてください、今投資している米国株や海外資産が三分の一になることを。
ここまでの大幅下落は流石に毎回あるとは考えにくいが(これ自体甘いのかもしれませんが)
この20年に起こった他に2回の暴落でも40%ぐらいは下がっています。
大体、リスク資産(株・REIT)は調整が起こると半分ぐらいになると考えた方がいいと思います。
ここで、インデックス投資だろうとアクティブ投資だろうと、なんとか投資だろうと
自分だけは調整を免れるとは考えないことです。
平時では神学論的にインデックス投資派とアクティブ投資派がお互いの優位性を主張していることが多いですが、下落が起これば
みんな仲良く暴落するから心配しないで!
これ割とマジな話で書いています。
好調な今こそ、自分のポートフォリオをもう一度確認しよう。
今まで決めた割合よりもっと株式を増やそうや、更に問題なのはビットコインに投資やレバレッジを掛けてみようなどと思うことです。そのような自分の投資行動に注意することです。
何度も言いますが
市場の調整はある日突然起こります。
上昇が稲妻の瞬く瞬間に始まるように下落も突然始まります。
そして
- 自分だけは大丈夫
- 今回はいつもと違う相場
などと考えるとは非常に危ない投資感だと思います。
私のポートフォリオとリスク・リターンの確認
私の目標のリターンは大体3%〜4%です。
これでも十分過ぎるリターンです。
過去のデータを見ると、もっと債券や現金の割合を増やしても問題ないリターンです。
私は大雑把ですが、現状、円建てで
- 株式などのリスク資産のリターンは5%〜6%ほど、最大下落は50%
- 円建て債券や貯金のリターンはゼ0〜1%ほど
今年に入って、リスク資産を少しずつ売却して現金の割合を50%ほどにしています。
正確に話すと資産の1割ほどを台湾ドルに変えていますのでこの表とは少し違います。
将来は台湾のETFに半分ほど投資をして残りは台湾小商いの資金にするつもりです。
これでも リターン3.5% リスク10% 最大下落率25%
リターンもリスクも結構あります。
これだけのリターンがもし今後も得られるなら私は十分です。
参考記事
この20年全く冴えない投資先もある。
実はこの20年すべての投資が好調であったわけではありません。
最も不調だった投資先は、石油や穀物、貴金属などの商品です。
コモディティの過去20年の平均リターンは-2.7%
これは20年前に100万円、コモディティに投資をすると55万円になっていたという散々な成績に終わっています。
配当もなく、手数料等も含まれていませんから、実際のリターンはもっと低いはずです。
商品で唯一好調だったのが「金」です。
しかし、今後も商品市場はずっと値下がりを続けるのでしょうか?
現在、商品関係は誰も見向きもしません。
米国株でもアップルやアマゾン、アルファベット(グーグル)などは話題になりますが、資源関連株は全く見向くもされません。
おまけに、マイナスニュースが追い討ちはかけます。
- NY司法長官:米エクソンが虚偽開示の可能性、気候変動のコスト巡り (ブルームバークより)
私は長いこと投資信託と国内ETFのみ投資をしてきましたが、久しぶりに米国ETFがほしくなりました。
(IXC)iシェアーズ・グローバル・エネルギーETF です。
エクソン株下落で利回りも4%に迫ってきました。
私は資源株がずっと不調が続くとは考えていません。今は誰も見向きもされないエネルギー関連株ですが、経済になくてはならない企業群です。おまけに日本にはない分野の企業です。
リスク分散としてエネルギー株取得としてIXCを一部購入してもいいかと考えています。
積立NISAで購入可能かわかりませんが可能なら一部購入していくつもりです。
久しぶりの外国株で購入方法も忘れてしまいましたが、全体の5%ぐらい購入してもいいと考えていますのでもし購入したら記事にしていきます・
まとめ
好調の時こそ自分のポートフォリオが下落時に耐えられるか確認しておくのも良いと思いますよ。
NISAを活用するなら紹介した商品がすべて購入可能な大手ネット証券がオススメです。
個人型確定拠出年金(iDeCo)口座を開くならやはり、この2社がオススメです
私は今後はSBI証券で個人型確定拠出年金&積立NISAを行う予定です。
オススメの確定拠出年金口座はこちらの記事を参考にしてください
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