2024/11/06
台湾の平均的収入をちょっと前にブログにしました。
今回は不動産価格のランキングです。
家の値段が高いと言われている台湾ですが実際はどのくらいの価格なんでしょうか?
それではどうぞ
台湾の不動産価格
台湾の地域別の不動産価格は前回と同じサイトで見ることができます。
賃金の高いランキングはこちらです。
市 | 給料(元) | 給料(円) |
新竹 | 47,530 | 175,800 |
苗栗 | 41,298 | 152,800 |
台北 | 39,121 | 144,700 |
新北 | 39,076 | 144,500 |
桃園 | 38,383 | 142,000 |
ハイテク産業の集積地区である新竹が一番高くなっています。
台湾地域別マンション月収倍率ランキング
こちらのランキングは月収の年ヶ月分で購入できるかで表示しています。
(30坪ほどのマンション価格、1台湾ドル3.8円で計算。)
最も高い不動産地区は・・・・
第三位 台中 161ヶ月(13.4年)
第三位は私が住んでいる台中となっています。
平均賃金が月33,420元となっているで
33,420元✖️161ヶ月=538万元・・・日本円でおよそ2000万円となっています。
実際のファミリータイプだと普通に1000万元超えていると思います。
台中の不動産価格は名古屋と同じかやや高いと思います。
第二位 新北 235ヶ月(19.5年)
第二位は台北の生活圏にある新北市となりました。
日本で言うと千葉や埼玉にあたる場所です。
新北の平均月収は38,793元となっているので平均マンション価格は
38,793元✖️235ヶ月=911万元 日本円でおよそ3500万円となっています。
日本の地方大都市とほぼ同額だと思います。
台湾の不動産価格は高いと言われていますが、ここまでは日本とそれほど乖離はないと思います。
・・・だが、しかし
第一 台北 432ヶ月(36年)
予想通りですが圧倒的に高いのが台北となっています。
年収の36年分の価格と他を圧倒しています。
台北の平均月収が38,580元となっているので平均マンション価格は
38,580元✖️432ヶ月=1,670万元 日本円でおよそ6,300万円となっています。
これは高い。
東京23区駅前の高層マンションが購入できる価格だと思います。
東京都同等かそれ以上の値段だと思います。
台北は本当に不動産価格が高い。
そのため、最近は台北を脱出する台湾人が増えて台北の人口が減少しているそうです。
台湾北部の人口移動、以前は家賃の高い台北市から隣の新北市への移動が盛んだったが、新北市も不動産価格が高くなり桃園市まで通勤圏が伸びているそう。台北から郊外に引っ越するのを「脫北者」と言うのは面白い(苦笑):信義區隔1條街「2個世界」…台北101緊鄰貧民窟 https://t.co/QxxBAJirjE pic.twitter.com/LgEAaV4PdK
— OfficeShibata (@officeshibata) February 11, 2021
年収の36年分払わないとマンション購入できないとは高いですよね。
台湾のマンション年収倍率の高い地域
順位 | 都市名 | 月収 | 何ヶ月 | 価格 |
1 | 台北 | 146,604円 | 432ヶ月 | 6,300万円 |
2 | 新北 | 147,413円 | 235ヶ月 | 3500万円 |
3 | 台中 | 126,996円 | 161ヶ月 | 2000万円 |
注意点
台湾の場合、夫婦共働きが多いので実際の世帯所得はこの二倍ほどあるところが多い、ですから実際はこの半分ぐらいの月収倍率で購入できると考えた方がいいと思います。
台北なら36年ではなく18年。それでも割高ですね。
また台湾不動産の特色として中古マンションが割高に感じますね。
日本ではどのくらいの価格かというと
日本のマンション年収倍率
全国平均で新築7.66倍、中古で5.18倍とのことです。
平均年収429万円✖️7.66倍=3,288万円
東京 平均年収627万円✖️11.3倍=7,086万円
大阪 平均年収525万円✖️8,24倍=4325万円
名古屋 平均年収472万円✖️7.4倍=3,494万円
実感として台湾の不動産価格は日本と同等だと思います。
反対に不動産価格が安い地域
台湾で不動産価格の安いトップ3はこちらです。
順位 | 地域 | 月収 | 月収倍率 | 価格 |
1 | 雲林 | 126,046円 (33,170元) | 72.6倍 | 915万円 |
2 | 澎湖 | 110,298円 (29,026元) | 75.1倍 | 828万円 |
3 | 屏東 | 113,616円 (29,899元) | 82ヶ月 | 930万円 |
予想通りですが台湾の田舎は1000万円以下で購入できます。
澎湖は離島でちょっと不便でしが雲林などは台北や台中高雄に行くのもそれほど不便ではないので意外におすすめかも・・
台湾の不動産価格は今後も上がるのか
台湾の不動産価格は今までほぼ右肩上がりで上昇してきました。
その為、台湾人の不動産神話は日本以上に強く、家が欲しいと多くの台湾人が言うのですが、今後も上昇するのでしょうか?
問題点その1 日本以上の少子化
台湾は日本以上の少子化です。
参考記事
このペースだと人口は半分以下になっていきます。
問題点その2 台湾の持家率が高い
すでに台湾の持家率が高いことです。
最新の情報では持家率84.7%となっています。
2019年は84.52%だったとのことで更に上昇。
台湾人のほとんどは持家を持っていることになります。
日本では持家率は60%ほど。
(ウキペディアより なぜか日本語がない)
これに少子化がこのまま進めば全ての台湾人は一軒所は二軒・3軒の家を持つようになります。
もちろん中古のマンションより新築の家の方が良いという人も多いでしょう。
しかしこんないずれ大量の中古のマンションが余ってくると思います。
一体誰が購入や借りたりするのでしょうか?
台湾も台北などの一部の大都市も除いて今後不動産価格は下落していくと思います。
・・・しかし、地方都市でも家を欲しがる人は多いですね。
台湾で幸せに暮らす方法
ここから台湾で簡単に幸せに暮らす方法が導き出されます。
その1 台北に住まない
台湾の中で台北は別格に不動産価格が高過ぎます。当然家賃も高いです。
台北を避けて暮らすだけで生活は楽になります。
その2 賃貸暮らしをする
今後大量の賃貸住宅が供給される可能性が高いです。今でも台中などは外国人でも簡単に借りることができますが、今後地方都市は安価な賃貸住宅が大量に出てくるでしょう。
その3 車は購入しない
軽自動車のない台湾ではバイクを代わりに乗る人が多いですが、車を乗る人はやたら大きな車に乗る人が多いです。
正直いらないと思いますね。
台湾は交通機関が発達して安い、おまけにバイクの駐車なども甘いので車がなくても日本以上に困ることがありません。
生活圏が小さくて便利なのでなくてもあまり困りません。
この3つは日本でも当てはまりますが台湾はそれ以上に効果が大きいですね。
- 台北に住まない
- 家を無理に購入しない
- 車はいらないバイクで十分
これで日本以上に低コストで楽しい生活を手に入れることができます。
台湾不動産は今後どうなっていくのでしょうか?
次回は台湾REITの話をブログで紹介していく予定です。
お楽しみに!
それでは。