
前回は身近な台湾人の給料を紹介しました。
正直、日本で小売店のバイトとあまり変わらないかもと思いました。
今回は平均的な台湾人がどのくらい給料をもらっているのか紹介します。
それではどうぞ
台湾人の平均給料は35,122元
市町村ごとに台湾人の平均給料をデータ化したサイト
(訳 あなたの街の給料はどのくらい?)より引用しています。
台湾人の平均給料は35,122元。現在の台湾ドル円レートを3.7円として計算すると
日本円でおよそ130,000円ほどとなります。
あれ?あまり安くないかも・・・・
ただし台湾人の場合は中華圏特有の所得格差が大きいので日本以上に上と下の格差が大きいです。
また台湾は所得控除が年収42万元(月3.5万元)まで非課税となり日本より優遇されています。
そのため手取り所得はほとんど変わることはありません。
台湾の13万円は日本の課税前所得16万円とほとんど変わらないと思います。
あまり知られてないですが日本は低所得者への課税がキツすぎますね。
台湾の最低賃金は160元
また台湾は毎年最低賃金が引き上げられていて2021年は160元となっています。
時給160元で月160時間労働で25,600元
日本円で時給600円で月95,000円ほどが最低時給となります。
日本の最低時給は一番高い東京で1013円、一番安い沖縄で792円。
日本と台湾の最低賃金
街 | 最低時給(円) | 月収(160時間・円) |
台湾 | 600 | 95,000 |
東京 | 1013 | 162,080 |
沖縄 | 792 | 126,720 |
台湾は全国統一で台北でも田舎でも160元となっています。
一見労働者にとって良いように感じますが、賃金が上がるとすぐに飲食店の値段が上がっていきます。
また台湾の求人誌やサイトはほとんどが時給160元となっていて給料面では面白みが全くありません(笑)
屋台などで働いている外国人労働者は時給100元(370円)なんてところも多いので台湾にもブラック環境は沢山あります。
この辺は難しいですね。
日本のように場所により最低賃金の格差をつければ台北は時給200元ぐらいはあると思います。
逆に今の台北は給料が安く抑えれている可能性があり生活が大変ですね。
地域ごとの給料
地域ごとの給料を見てみます。
給料が高い街ベスト5
市 | 給料(元) | 給料(円) |
新竹 | 47,530 | 175,800 |
苗栗 | 41,298 | 152,800 |
台北 | 39,121 | 144,700 |
新北 | 39,076 | 144,500 |
桃園 | 38,383 | 142,000 |
台北とその周辺都市が給料が高くなっています。
最近の台湾は世界的な半導体産業の会社があり、それらの企業が新竹や桃園周辺にあるので、これらの街の所得が大変高くなっています。
あの辺は新興の高級マンションがバンバン建っています。
苗栗は台中の上にある県なのですが、なぜか所得が高いです。理由は私はわかりません。
給料の安い街ワースト5
市 | 給料(元) | 給料(円) |
澎湖 | 29,677 | 109,800 |
花蓮 | 29,774 | 110,100 |
嘉義 | 29,792 | 110,230 |
台東 | 29,919 | 110,700 |
屏東 | 30,298 | 112,100 |
澎湖は離島、花蓮は東部の観光名所ですが給料は月3万元ほど、最も高い新竹47,000元ほどなので所得格差は1.5倍ほどあります。
台湾は北部が給料が高くて南部が安い給料の南北問題があります。
これは日本も同じかもしれませんね。
ただし南部や東部は物価も安いので住みやすい地域だと思います。
ちなみに私が住んでいる台中は33,777元(125,000円)南部最大の都市の高雄は33,036元(122,000円)
高雄の凋落が激しいですね、
平均的台湾人の世帯所得
平均的な台湾人の世帯所得は一人3万元から5万元で共働きをして世帯所得6万元から10万元(日本円で22万円から37万円)で生活をしている感じだと思います。
手取り収入を考えると、今の台湾は日本とそれほど変わらないかもしれませんね。
個人的な感じでは台湾の給料と物価は日本の給料の7割ぐらい物価は8割ぐらいと考えています。
物価は南部など地方都市に行けば安くて台北は日本とほとんど変わらない感じです。
ただし所得に対して大幅に高い物が住宅です。
次回は住宅価格を比較してみようと思います。
今回は平均的な台湾人の給料ですが、台湾は日本以上に個人差が激しいところなのであくまで参考程度と思ってください。
それでは!