
世の中真坂とはあるのもです。
いつのまにかアメリカのダウ30が23,000ドルを突破しました。
2017年1月の年初が19,800ドル
2016年1月の二年前が16,500ドルほどでした。
この2年で40%以上ダウが上昇したことになります。
しかし、私はなんとなくですが不安な雰囲気がというか気持ちがあるんですよ。
最近は、私自身も含めて過去、戒めていたことが緩くなり、相場に慢心している記事がブログ界隈でも増えてきたな・・と
今回の記事は、数年後に振り返って自分自身の戒めの備忘録記事として書きました。
マーケットにいつか来た道がやって来た
これは別に批判という訳ではないですが、相場の転換点じゃないかと考えさせられるようなことが増えてきたと思うので、ちょっと紹介したいと思う。
これは昨日のツイートで見つけたのですが・・・
そろそろ相場も警戒するレベルだろうなあ。頭に刻んでおこう。 https://t.co/5df09c8R3n
— cub (@cub_nomad) 2017年10月18日
イケハヤも自分で炎上ネタと言っているぐらいなので、ブログ主もネタで書いているのかもしれません。
しかし、このような雰囲気が最近の投資の考え方にあるのだと思えばいいのでしょう。
運用先がソーシャルレンティングなのが・・・もうねw
奨学金を借りて投資に回せば運用益で簡単に返済が可能
いや、さすがの私でもほっこりしましたね。
人ってのはここまで忘れっぽいのかと・・・ひと昔前まで借金の返済でどれだけ苦しんでいた人がたくさんいたのを忘れてしまっているようです。
このツイートだけではなく、ちょっと前にも
借金には良い借金と悪い借金があり、適切に利用すればリターンを大きくあげることができる
そんなツイートを見ました。
最近は借金に関して安易に考えているような人が多いですが
借金をして投資で失敗するとまじ再起不能になるから
投資で借金のコントロールが可能と安易に考えていないか?
私は他人が借金で投資をしようがしようまいが興味はありません、勝手にやればいいです。
ただ、このような投資に関して安易に考えている人が増えている現状はかなり注意が必要ではないかと思っています。
本来、私は投資に関してはイケイケでリスク資産に投資をすべきという考えです。
しかし、今は投資に関してはしっかりとリスク資産と現金などのボラティリティーの低い資産とのバランスを考えるべきです。
相場の調整が始まった時に初めて現金のありがたみがわかりますよ。
それにしても2010年前後は相場のどん底で投資なんてありえないと言われいました。
私の過去記事より抜粋
円高ほど素敵なものはない!ニコニコしながら1ドル50円を待ちましょう
2009年2月の弾丸を詰めろの記事は相場のどん底の時に書かれた記事で今でもなぜかファンの多い記事なのですが、この時も借金の危険性を書いています。
あの当時に沢山あった株ブログのかなりがその後更新を停止しています。
円ドル相場が80円割れ、日経平均も7,000円とこのまま世界経済が終わってしまうのではないかと当時は言われていました。
たったの7〜8年前の話です。
そして、注意すべきことは相場が暴落すると不景気になり労働収入も大幅に減る人が多かったのです。
インデックス投資家の中には失業や給与の削減などで相場の下落時に投資を続けることができない人もいました。
このようなことはもう起こらないのでしょうか?
マーケットが暴落すれば資本市場がダメージを受けるだけでなく、労働市場もダメージを受けます。
フリーランスの人は不景気がやってきても収入が減ることなど関係ないのでしょうか?
グーグルのアドセンが不景気になっても減ることはないのでしょうか?
本当にそんなことは起こらない?
投資の最大のリスクは己の心にある慢心です。
私はその慢心は借金だと思っています。
借金をして投資をすれば簡単に儲かることができる(笑)
これが慢心でなければ、一体なんなんでしょうか?
愚かな私は歴史から学びます
私はバカなのでいつも失敗ばかりしてきました、一番有効な方法な歴史から学ぶことです。
今から60年以上前に書かれた本多静六氏「私の財産告白」という本があります。
この本は私が投資をする上で読むべき本として昔のブログで7年以上前からオススメしているのですが
お金の基本的な考え方について書かれた本で未だにこれを上回る本はないと思っています。
この本と米国で書かれた「隣の億万長者」がベストの本です。
私の財産告白は今から60年以上も前、1950年代に書かれた本ですが、今読んでも、その考え方に古さが全くありません。
つまりお金の関わり方は今も昔もテクノロジーが変わろうとそれほど変わらないということです。
本文から一部抜粋
1人の青年が本田氏に100万円を2億円にしたと相談した所の話です。
一時的流行物の危険
昔から、卵は一度に同じ入れ物に入れて運んではいけないといわれているが、投資もそれと同じで、有利有望と思われても、一つの事業に入れあげてしまっては危険である。
常に正しい判断の下に、幾つにも分けて危険の分散を行って置くのが賢い生き方である。
そうすれば、一で失敗しても二で成功し、二で損しても三で補うういうこともできる。
十が十まで皆プラスを望むのは至難であるが、全体としてプラスになっていきさえすればそれで良いと覚悟してかかるべきだ。
投資と経営とは違うのだから投資家が一業に縛り付けられ、一局部にのみ目が奪われることは、大損のやり方である。できるだけ一業に深入りせず、常に多方面に目を配って、無理にわたらぬ限り多方面に投資をしなければならず。
この青年の場合、私は最小限の二口の投資先、質屋と理髪店に賛意を表した。本人は新規競輪場の出資にとくに熱意を持っているようであったが、省略〜
一時的流行物行物に対する危険を説いて、極力反対したのでる。ー幸か不幸か間もなくどれが当たってきた。
常に社会情勢を見守れ
省略〜その時々の事業法規や税制、労働法の変化に注意し、それに臨機おうの処置をとって行かなければならぬ。
「好景気、楽観時代は思い切った勤倹貯蓄」(すなわち金を重しとする)
「不景気、悲観時代には思い切って投資」(すなわち物を重しとする)
という鉄則を樹てて直進することを人にもすすめている・
要するに利殖の根本をなすものは、「金と物」の適時交換の繰り返しであって、その物的投資対象には、株式、土地、山林、事業出資をあげ、やはり財産三分投資法を説いているのである。
一部と言いながらかなり長文を抜粋しました(笑)
この本を抜粋すると全部書きたくなってしまいます。
今から60年以上も前から分散投資の重要性が書かれ、流行の投資先の危険を説いています。
そして、景気がいい時こそ、貯金が重要。不景気こそリスクを取って投資をすることの重要性が書かれています。
「好景気、楽観時代は思い切った勤倹貯蓄」(すなわち金を重しとする)
「不景気、悲観時代には思い切って投資」(すなわち物を重しとする)
実際は難しいのですが、忘れないでいたい言葉ですね。
いつの間にか、ポートフォリオがリスクを取りすぎていないかもう一度確認しよう
最初は株式投信50%、貯金50%のポートフォリオだった人が相場の調子がいいので低コスト投信の発売をきっかけにリスク資産に多く投資をして株式70%・貯金30%になっていたりしませんか?
もしそうなら注意すべきです。
株式投信のリスクは50%ほどの下落は十分あり得ることです。
株式市場が半分になる?
リーマンショックは100年に一度の危機だったからもう当分起こらないよ!
本当に言い切れますか?
前回の記事に書きましたが、今回の好調なマーケットは私は今まで経験がしたことがないです。
私は臆病者なぐらいが投資家として適正で生き残ると思っているので今一度、自分への戒めとして記事を書いてみました。
今後は投資に関する記事も増やしていくのでこれから投資をしようと考えている方に参考になれば幸いです。