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金銀価格差100倍突入!金は買い時?銀が買い時?

[記事公開日]2020/05/24

金銀価格差100倍突入!金は買い時?銀が買い時?

現在、金が歴史的高値圏に上がっていますが銀の価格は低迷しています。

そのため金と銀の価格差が歴史的な差となっています。

今回は金と銀の価格差と金・銀・プラチナなど貴金属へ投資すべきかについてブログにしました。

それではどうぞ

金と銀の価格差100倍時代

最新の金と銀の価格は1トロイオンス辺り

金 1734ドル

銀 17.7ドル

となっています。

金と銀の価格差は現在

1734ドル÷17.7ドル=98倍

98倍となっています。

1オンス金貨一枚で1オンス銀貨が98枚購入できることになります。

直近では銀価格が戻っているので価格差は縮小していますが、コロナショックの暴落の時は120倍ほど価格差が開いていました。

金銀価格差100倍時代 

金と銀の価格差のチャートがあるのですがこれをゴールド・シルバーレシオと言います。

ゴールドシルバーレシオ100年チャート

実は過去100年で金と銀の価格差が100倍以上離れたことは今回が初めてで過去一度もありません。

100倍に近づいたのは

1941年の97倍と1991年の99.7倍の二回のみです。

現在の価格差は過去ありえない差となっています。

このため、米国では現在にわかに銀ブームが起こっているようです。

金銀の採掘量

 採掘量総量g辺りの価格(ドル)
18万トン23万トン55.75ドル
100万トン140万トン0.56ドル
プラチナ4700トン7000トン28.5ドル

金は希少性があるから高いと言われますが、実際には今まで18万トンほど採掘され、現在の価格だと総額1000兆円ほどの価値となります。(宝飾品や工業で使われている金は市場に出てこないので実際ここまである可能性は低いです)

それに比べて銀は100分の1の価値しかありませんが、作靴送料は金より7倍ほど多いだけです。

プラチナなどの方が遥かに希少性があります。

金は買い?銀が買い?

ここで銀の価格が金より低迷しているから銀は上がるのか?買いなのかの判断は難しいところです。

価格差は銀が上がることにより差が小さくなることとは限りません。

金価格が下がることにより価格差が小さくなることも十分あり得るからです。

金と銀の100年チャート

金も銀も大きく上昇する時と大きく下がることを繰り返しています。

ハイパーインフレ脳に注意

ここで一番注意することは、今後ハイパーインフレの不安を煽り、経済破綻を予測してその代替通貨として金へ投資をすることを勧めるヤカラが今後増えてくるだろうということです。

コロナショックで世界大不況、コロナ脳などがいましたが、次は豊満財政を根拠にハイパーインフレ脳が一定数出てくると思うからです。

ここで重要なこと

金の100年チャートを見ると意外なことがわかります。

実は

金はインフレに必ずしも強くない

チャートを見れば変わりますが、金はインフレに連動していません。

1934年674ドルから1974年246ドルと40年で60%以上暴落しています。

この当時の人にとって金などそこら辺の鉄と同じような価値だったと思います。

その後1980年に2158ドルへと急騰しましたがその後40年この高値を抜けていません。

金の失われた40年です。

1915年の金価格493ドルで2120年の現在価格が1734ドルです。

100年でドル建てでたったの3.5倍になっただけです。

しかし米国の100年平均のインフレ率はおよそ3%です。

これは1915年の1ドルが2020年で22ドルになっている計算です。

(ドルの価値はインフレで100年前の5%ほどの価値にまで落ちたことになります。)

つまり金493ドルが10846ドルになっていて1915年の金と同じ価値となっているわけです。

つまり金は

インフレにとても弱いのです。

金は複利で増えることもなければインフレに強いわけでもありません。

これ結構意外でもしかしたら間違えているかもしれません。(私の認識や調査が間違っている?)

私自身今まで金は最低インフレ分ぐらいは上昇をしているものと思っていました。

しかし実際はインフレにも勝てていません。

金はほとんど需要と供給で決まるのでインフレ以上の価値は出てことない考えた方がいいと思います。

金とダウの100年チャート

金が100年で8.8倍に上がったのに大してダウは400倍と圧倒的です。

富を生み出すマーケットはあくまで株式です。

間違っても金ではありません。

金投資のポイント

このように金は実はインフレにそれほど強くありません。

また今回のコロナショックでリアルに思ったのですが、このような貴金属などの商品は購入するのは簡単ですが売却するのは意外に難しいのです。

今回リアルの金を売りに行こうと思ったらリアル店舗が閉鎖していて売ることができませんでした。

このように実体経済に大きなダメージう受けた時は金の売却も当然困難になります。

ましては国家の信用が失われてハイパーインフレになった時に金が安全資産になるのでしょうか?私は疑問です。

ですから今後財政拡大でハイパーインフレを煽る人が一定数出てくるでしょうが、過去の例を調べればわかるように金がインフレに安全だとは限りません。

インフレに負けることも多いのです。

金投資のポイント

金に投資をする意味が個人的には一つだけあります。

それは

金は株式や債券と違った動きをすることが多い。

特に株式が暴落した時などは一時的に上昇したりすることもある。

これだけです。

この株式などと別の動きをすることがある商品として金に投資をする意味はあると思います。

レイダリオのオールシーズンポートフォリオにも金を入れてますが、今回のコロナショックでは分散先の一つとして十分な役割を果たしています。

しかしやはりどんなに金を贔屓にしても全体の資産の10%ぐらいに投資をすれば十分だと思います。

それ以上は必要なし。

また金投資も投資をすると言う意味ならリアルな金よりETFなどへ投資をすれば十分だと思います。

金ETFもコロナショックで問題になった石油のコンタンゴ問題同様、保管コストがETFに乗っているので株式ETFに比べてコストが高いです。ですからあくまで資産の一部に止めておくべきだと思います。

ハイパーインフレが起こるような経済破綻が起こればリアル経済活動にも支障が出るでしょうから、株だろうが債券だろうが不動産だろうが金だろうがどれを持っていてもあまり意味がないように思えます。

戦争が起こり日本が破壊されたら金の価値はあると言う人もいるかもしれませんが、その頃には私は生き残れないと思うので無理に持つこともないかなと思います。

極端な危機を言い出したらキリがないですしね。

趣味で金貨や銀貨などを集めることはそれはそれでいいと思います。

金以外の貴金属については個人的にはマーケットが小さいので無理に投資をすることはないと思います。

まとめ

金はあくまで資産の一部として保有するならあり、理由は株や債券などとは違う動きをすることが多いからです。

金は実はインフレにあまり強くない。数十年に渡り価格が停滞することは普通にあります。

銀価格が上がるかは私にはわかりません。

米国人は銀投資、日本人はプラチナ投資が金の次に人気があるようです。

リターンの源はあくまで株式投資。

次の不安を煽るハイパーオンフレ脳に安易にならないこと。

そんなとこです。

それでは。

このサイトは金など以外の色々なチャートが乗っていて便利です。

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