2024/11/06
一億総投資時代を作り出したと言っても過言ではない「老後2,000万円問題」
最近はちょっと話題にならなくなりましたが、投資の知識・資本主義を武器にする力があれば老後に必要な資金は2000万円でなく半分で済むかもしれません。
意外に知られていない
「運用しながら取り崩すパワー」についてです。
老後2,000万円問題
一時期賑わした老後2,000万円問題。
老後2,000万円問題とは
健康な老夫婦が暮らすには年金以外に月5.5万円が必要。30年間暮らすには合計,000万円が必要と試算が出た。
世に言う老後2,000万円問題である。
ここで毎月5.5万円を貯金で取崩していく問題。
インフレに入っても相変わらず貯金の利子はゼロ・・・ネット銀行で良くても0.2%と言ったところ。
つまりほぼゼロ。
しかし資産を株式などで運用しながら取崩したらどうなるだろう
資産を取り崩しながら運用
毎月5.5万円(年間66万円)を30年間取り崩しながら年間3%で運用したら元本はいくら必要か?
答え・・
およそ1,300万円必要。
運用しながら取り崩していくと2,000万円も必要ありません。
運用しながら取り崩していくと必要な元本
リターン | 元本 |
3% | 1,311万円 |
4% | 1,162万円 |
5% | 1,037万円 |
仮に株式などリスク資産100パーセントで運用を続けるつもりなら老後2,000万円問題はおよそ半分の1,000万円あれば良いことになります。
老後も運用
世の中には老後になったらリスクを減らして株式の運用を減らすべき論がありますが、そもそもここに問題があります。
年齢でリスク許容度を区切り必要はない
老後といっても30年もあるのですから決して短期ではないし、高齢だからリスク許容度が低くなるわけではない。
リスク許容度は簡単に言ってしまえば
人それぞれ
若くても1円でも口座がマイナスになることが耐えられない人は投資をやる必要はないし、高齢で資産が半分になっても耐えられる人は投資をすればいい。
ただし、若くて時間のある人が知っておいた方がいいことは
投資という知識・資本主義を自分の武器にすれば、老後2,000万円問題はもっと少なくても良くなる。
老後資金は1,000万円でいい
あくまで統計上の月5.5万円の生活の赤字ですが、このパターンなら65歳までに1,000万円を貯めればいいことになります。
この1,000万円は新NISAやiDeCoで株式100%のリスク資産で運用、それ以外の資産は現金などで所有などでもいい。
これは人それぞれ。
それでは来年から始める新NISAで65歳までに1,000万円貯めるには毎月いくら積み立てればいいのか。
65歳までに1,000万円貯める
NISAなどの非課税口座・株式で運用、リターン5%と想定。
年齢 | 毎月の積立額 |
25歳 | 7,000円 |
35歳 | 12000円 |
45歳 | 25,000円 |
55歳 | 65,000円 |
投資をするにはお金が必要と言われますが、一番必要なのは時間です。
若い時から始めれば複利でリターンが増えていくので投資元本が少なくて済む。
これに早く気づくかが肝になりますね。
資本主義を武器にできれば老後問題解決は簡単なのです。
例えばこんなことができる。
「子供が産まれればすぐに証券口座開設」
子供が生まれたら子供名義の証券口座を開設して100万円をオルカンに投資して65歳まで忘れる。
これだけでいい・・・・100万円がないなら半分の50万円でも十分ですよ。
まとめ
老後も運用しながら取り崩していく・・・これって実はセミリタイア民と同じなんですよね。
そう、人は誰もがみんなFIREする時が来るんですよ。
それでは。