米国長期債券が5%に接近して米国の長短金利が全て5%台になろうとしています。
米国長期債券の下落率がリーマンショックの株を上回っています。
それではどうぞ
米長期債券がクラッシュしている件について
米長期債券があり得ない暴落をしています。
米長期債券ETFの年リターン
EDVとTLTの直近3年間のリターンです。
2021年 | 2022年 | 2023年 (10/3まで) | 3年間の下落率 | |
TLT | -4.60% | -31.24% | -22.80% | -49.36% |
EDV | -6.20% | -39.16% | -16.16% | -52.16% |
2021年から今年の10月までTLTはほぼ半値、EDVは52%の下落です。
これはリーマンショックと言われる株の大暴落がありましたが、リーマンショックの起こった年2008年の年間の株の下落率は-33%ほどです。
リーマンショックの株の大暴落を上回る下落を三年かけて下げています。
TLTのチャート
EDVのチャート
TLTは最高値から-50%、EDVに至っては最高値から-66%下落しています。
これはどこかの新興国の債券やマザーズに上場している株ではありません。
世界で最も安全い言われている米国の債券の中の長期債券です。
世界で最も安全な債券がこんなに下落して問題はないのでしょうか?
100年来初
確定ではないですが今年の債券リターンがマイナスになれば、米国債券のリターンは3年連続となります。
これは統計を取り出し1928年以来初の出来事。
Every week I send a letter to tens of thousands of investors covering the most important charts and themes in markets.
Join here: https://t.co/l5IYmkeySJ pic.twitter.com/oP5CLJROoa
— Charlie Bilello (@charliebilello) September 23, 2023
今年の春に米国の大手銀行シリコンバレー銀行が倒産した時の米国10年と30年の債券利回りは3.5%と3.7%ほどでした、半年ほどで金利が1%ほど上がっています。
シリコンバレー銀行の倒産理由が債券投資の失敗と言われていましたが・・・
当時より更に金利が上がった・・つまり債券価格が下がった今・・
債券投資に失敗した金融機関は運用期間が全くないというのは不思議です。
本当に大丈夫なのでしょうか?
今後、出てくる可能性が十分あるので注意が必要です。
去年レバナス・今年レバ債
去年は株式市場が大幅に下がりレバナスブームが一気になくなりましたが、去年終わりから今年最初にかけてレバ債券ブームがありました。
その最有力候補だったTMF・・・・
米長期債に3倍のレバをかけたTMFが高値から1/10以下になりました。
今年初めに株暴落債券上昇を予測した個人投資家は全滅した模様。
レバETFは買うもんじゃないっすw pic.twitter.com/5e6AmvkVpE— cub/ポーカー✖️FIRE (@cub_nomad) September 28, 2023
現在は更に値下がりして4.3ドルになっています。
今年これからのレバ債券に投資をしていたであろう人のツイートはほとんど更新停止w
偉そうに言っている私も為替ヘッジ債券を購入していて合計-100万円以上損切りしています。
まとめ
静かな米国債券危機と言っていい状態ですが、これがマグマの噴火のように市場に出てくる可能性があります。
とにかく余分なものがついた金融商品は絶対に投資しないこと。
余分なものとは
為替ヘッジやレバレッジやオプションのついたものです。
今後予想外のことが起こる可能性も十分あるので事故になりそうな金融商品は全て撤退します。
このまま下落するかもしれませんが、来年から始まる新NISAには変わらず備えていきます。
寝金増投資から寝金減投資へ(涙
どこまで耐えられるか今後の更新を待っていてください。
それでは。