
今年の春頃に米国インフレ懸念から米国金利が上昇をしていましたが、その後金利上昇は低下、夏に入ると長期金利の低下が鮮明となっています。
この金利低下は一時的なものか?
それとも金利上昇のピークをつけたものなのか?
今回は米国金利の低下と債券投資についてです。
低下が続く米国金利
米国金利が低下を続けています。
30年米国債券チャート
10年米国債券チャート
10年金利が1.2%と早くも低下しています。
10年国債の金利と1年国債の金利の差
長短金利が徐々に下がっています。
米国インフレ率のチャート
一時的と言われていますが最新のインフレ率は5%を超えています。
米国のブレイクイーブンインフレ率のチャート
ブレイクイーブンインフレ率とはマーケットが将来のインフレ率がどのくらいになると予測しているか示すチャートです。
固定利付国債と物価連動国債の利回りの差で求められています。
最新のデータでおよそ2.5%と予測されています。
期待インフレ率を見ると米国債券金利の利回りはインフレを下回っている。つまり再建リターンがインフレに負けることになります。
これはどういうことでしょうか?
なぜ債券利回りが下がっているのか
将来のインフレ率が下がる。
一番可能性が高いのはインフレ率が下がるということです。
これはインフレが徐々に低下するのか、それとも景気が後退して低下していくのか、どちらの可能性もあると思います。
債券価格が高い
もう一つは債券価格ば高い、つまりバブルの可能性があるということです。
いずれインフレ率にあった利回りになる→債券価格が下がっていく。
この可能性も十分あります。
金利予測は難しいので、債券価格が上がる理由→金利低下・景気後退。債券価格が下がる理由→債券価格が高くいずれ調整がある。
両方の考えを取り入れて投資をしていきます。
米国長期債券とインフレ連動債券
バンガード 超長期米国債 ETF(EDV) 金利2%
iシェアーズ 米国物価連動国債 ETF(TIP) 金利2.47%
インフレ連動債券に投資するETFであるTIPが上昇しています。同様に金利も上昇。
また、円をドルに変えるのが面倒なので、EDV以外に国内ETFであるiシェアーズ 米国債20年超 ETF(為替ヘッジあり)
に投資をしていくかもしれません。これは検討中です。
将来的には
バンガード 超長期米国債 ETF(EDV) 200万円(またはiシェアーズ米国債20年超ETFと半分ずつ)
iシェアーズ 米国物価連動国債 ETF(TIP) 200万円
半分ずつになるように投資をしていきます。
徐々に債券投資を増やしていき、コロナ後の平常投資へ向けてポートフォリオを変更していきます。
まとめ
米国の景気が回復していくの中で金利が低下していくという不思議な状態が続いていますが、どうなってもいいようになるべく株式・債券・金などに広く分散していく投資を今後も続けていきます。