旅先で必ず接するゲストハウスのスタッフ。
そこで働く人の給料ってどのくらいか気になりませんか?
現在コタキナバルのガヤストリートにあるお気に入りのゲストハウスに10日以上滞在しています。お気に入りというより変わるのが面倒なんですけどね。
ここはオーナーである男性と20代の若い男性が主に仕事をしているのですが、20代の男性にここでの給料の話が聞けたので記事にしたいと思います。
マレーシアのドミトリーの給料は
ここはドミトリーが一泊30リンギット(810円) 1リンギット27円で計算しています。
個室で一泊67リンギット(1,809円)〜の宿です。
三泊以上すると一泊65リンギット(1,755円)にしてくれます。
部屋数も2つのフロアーで14部屋と小さなホテルです。
1ヶ月契約だと
エアコン付きシングル 950リンギット(26000円)
ファンのみシングル 750リンギット(20500円)
1リンギット27円で計算
20代の男性の1ヶ月の給料は・・・・
1,000リンギット(27,000円)
これは5年前にペナンのゲストハウスで働いていたオカマちゃんが1ヶ月1,200リンギットと言っていたのでほぼ同じぐらいですね。
ただし、オーナーの用意してくれた個室に無料で住んでいるので家賃・光熱費は掛からないと言っていました。
家賃・光熱費を含めると実質1,500リンギット(40,500円)ぐらいだと思います。
生活費の内訳
彼はタバコを吸うのでタバコ代が一箱4リンギットで2日に1箱で月60リンギット
食費は
朝 3リンギット
昼 6リンギット
夜 6リンギット
一日15リンギットで月450リンギット
彼女は今はいないとのことです。貯金は毎月400リンギットぐらいしている。
生活費
家賃 0円
光熱費0円
食費 450リンギット(12,150円)
タバコ60リンギット (1,620円)
その他90リンギット (2,430円)
貯金 400リンギット (10,800円)
合計 1000リンギット (27,000円)
単純サービス業の低賃金化は世界的傾向
中国編の話でも給料のことを少し書きましたが、単純労働は世界的に賃金が簡単に上がらない状況になっています。
マレーシアは銀行金利3%以上、一見お得に見えますが裏を返せばインフレ率の高い国です。
毎年毎年、少しずつ物価が上がっています。マレーシアに来て驚いてのは食費が結構高いことです。多分、台湾と同じくらいです。タイの3割増ぐらいだと思います。
ガヤストリートにあるお土産やさんの求人。
月収が1,400リンギット(38,000円ほど)で一日の労働時間が朝10時から夜10時まで厳しいですね。
日本はまだ低賃金労働者に優しい国
アジアの国々を見て回ると日本の低賃金労働者の置かれた環境が実は言われているほど悪いわけではありません。
今でも掛け持ち労働をすれば月20万円ぐらいは稼げます。
ちょっといいPCやスマホも購入できて、そこからネットビジネスを行うこともできます。
しかし月3万円では日本で一年以内で可能なことも数年はかかることでしょう。
彼の休日は週一で休みは少ないです、しかし日本のように客がいないときはテレビを見たりネットをしていても誰も文句は言いません。
日本も長時間労働が問題になりますけど、単純労働なんかもっとアジアみたいに手を抜いてもいいんじゃないかと思います。
そうすれば劇的に環境良くなると思いますよ・・・皆さんもダラダラ仕事をしているスタッフを見ても怒らないように・・・
マレーシア人の彼の凄いところは月3万円の給料で1万円毎月貯金していることです。
日本で月15万円ぐらいの収入で貯金ができない格差がーと喚いているのは貴重な人生を無駄にしているとしか思えませんね。
もちろん、日本が良くて海外がダメだと言うわけではありません。
月20万円の月収が単純労働者でも稼げてセミリタイアが目指せる国なのですから。強かに生きていこうと考えれば日本はまだまだ捨てたものでもないと思います。
各国に単純労働者の賃金(リアルに調査した編)
国 | 職種 | 1ヶ月の給料 | 円建て |
---|---|---|---|
香港・上水 | 回転寿司屋 | 1万香港ドル | 145,000円 |
台湾・台中 | パン屋 | 3万台湾ドル | 113,000円 |
中国・深圳 | 飲食店 | 2,600人民元 | 45,000円 |
マレーシア・コタキナバル | ドミトリースタッフ | 1,000リンギット | 27,000円 |
タイ・パタヤ | スーパースタッフ | 9,000バーツ | 31,200円 |
物価水準等から見て一番厳しいのは香港でしょうね。あそこは住居費を下げるのが難しいので生活が大変だと思います。
香港は好きなのですがノマド候補地としては私の生活水準ではもう無理です。