インフレ率が年利100%を超えている国があります。
それはアルゼンチン。
新大統領で大きく変わる可能性がある国ですがハイパーインフレ国のお金はどんどん価値が落ちていきます。
庶民はどのようにお金の価値を守ればいいのでしょう。
ハイパーインフレ国アルゼンチン
人口4,500万人・面積270万㎢世界大8位の面積と広く資源も豊富で本来は豊かな国であるはずのアルゼンチンは何度も国家破綻をしている世界有数のダメ国家です。
そんなアルゼンチンですが、現在も破綻寸前のハイパーインフレ。
最新のデータでは年利140%超えのインフレ。
これは日本でコメダのコーヒーの値段が今年500円とすると来年は1,250円再来年は3,125円と値段が上昇してくことになります。
アルゼンチン通貨ペソ
アルゼンチン通貨はペソです。
ペソのチャートはこちら。
2,007年6月ごろは1ペソ39円ほどでしたが、そこから15年ほどの現在は1ペソ0.39円。
先進国最弱の通貨と揶揄されている日本円に対して15年ほどでなんと
1/100ほどに価値が落ちています。
1万円が15年後に100円の価値になるイメージです。
アルゼンチンで価値が上がった物
ハイパーインフレで物価がどんどん上がっていきお金を持っているだけでは価値がどんどん落ちていきます。
価値の落ちないものにお金を変えなくてはなりません。
アルゼンチンで価値の落ちないものなどあるのでしょうか?
アルゼンチンの株式市場
アルゼンチンの株式市場の代表的指数にメルバル指数と言うものがあります。
それではメルバル指数は2005年以降どうなったのか。
ビットコインかよっw
そんな感じに増えていますね。
最新の指数価格976,823
2007年6月当時はおよそ4000・・正確な価格が分からないので大体です。
なんと240倍に上がっています。
上がり方が急なので2020年以降のチャートで比べます。
それでも急な上昇ですね。
コロナショックの底が32,000ほどなのでそれでもたった3年で30倍の上昇となっています。
ナスダック指数がゴミのようだ(笑
通貨が急激に下落すると同時に株式指数が急上昇します。
これは企業が商品の値段を上げた分は収入も増えることになるので、値段アップ→収入アップ→株価上昇となっているのだと思います・・・あくまでペソ建ての名目上の上昇。
また貧しい人々は食糧など物に交換しているのに対して、比較的余裕のある層が株式に投資しているのかもしれません。
ドル建てのアルゼンチン株式
ペソ建てだと価値が分かりにくいのでドル建てで見てみます。
実はドル建てのアルゼンチン株ETFが米国に上場しています。
最近マニアックなETFに特化しているグローバルX社が提供しています。
その名は
Global X MSCI Argentina ETF
チャートを見てみましょう
意外に歴史があって10年以上前に上場しています。
ちなみに・・10年間の平均リターンはおよそ7.6%と米国株式に比べれば劣っていますが、経済が混乱している国にしては悪くありません。
経済破綻で通貨が大幅に下落しても株式に投資をしていれば簡単にヘッジができているのです。
ちなみにグローバルX社は国別ETFもマニアックで他社にないようなETFが沢山あって興味深いです。
アルゼンチン市場は新興国市場ではなくMSCIではスタンドアローン市場に分類されています。
スタンドアローン市場とは、先進国→新興国→フロンティア→スタンドアローン市場と野球に例えると4軍です。
ロシアやウクライナ・パレスチナなどもこの分類にあります。
株に分散でOK
一部で日本の円は暴落するだの1ドル500円になるだの毎年言っている人がいますが
慌てて変なものに投資しなくてもTOPIX辺りを持っていれば十分リスクヘッジになります。
アルゼンチンの企業より遥かに競争力のある日本企業の株はハイパーインフレのリスクヘッジとなるでしょう。
それより世界中の企業に分散する世界分散投資の方が当然リスクヘッジになると思います。
まとめ
アルゼンチン経済の混乱ぶりの中、以外に検討しているのが株式のリターンです。
インフレに株式は十分ヘッジになるというリアルな実証をアルゼンチンは示していてくれます。
新大統領が意外に検討して経済に良い政策を実施すればアルゼンチンの株式市場は予想以上に今後も上がるかもしれませんね。
そこでですよ!!
グローバルX社様、アルゼンチン株ETFを日本でも販売してくださいw
それでは。
コメント
ビットコインでいいのでは?
by 匿名 2023年12月13日 17:04
ビットコインでも良いと思う方はいいかも。
私はあまりビットコインに投資をする気にないので株式にしますが・・・
by cub 2023年12月13日 17:51