
一時期、私が最高のポートフォリオじゃんと絶賛していたレイダリオおじさんお勧めの「黄金のフォートフォリオ」と言われた全天候型ポートフォリオ「オースシーズンズポートフォリオ」
しかし、今年は空前の暴落となりました。
レイダリオも結局はバックミラーを見て運転していただけなのか?
それではどうぞ
市場最悪だったオールシーズンズポートフォリオ
リーマンショックでもプラスを維持したことで黄金のポートフォリオと言われた全天候型ポートフォリオ。
「オールシーズンズポートフォリオ」
詳しくはこの本を読んでくれ。
ポートフォリオに相当するETFで組んだポートフォリオ
ティッカー | 商品 | 割合(%) | 年初来(%) |
---|---|---|---|
SPY | SPDR S&P 500 ETF | 30 | -18.17 |
IEF | iShares 7-10 Year Treasury Bond ETF | 15 | -15.19 |
TLT | iShares 20+ Year Treasury Bond ETF | 40 | -31.24 |
IAU | iShares Gold | 7.5 | -0.63 |
DBC | Invesco DB Commodity | 7.5 | +19.34 |
合計 | 100 | -18.83 |
最終的にはSP500とほぼ同じほどの下落-18%。
株式と債券の両方が大幅下落する中、金と商品は検討しました。
コロナ前は20年近く下落を続いたコモディティーのため、オールシーズンズポートフォリオを紹介する人の多くはコモディティーを省いて金のみをオススメすることが多かったのですが、皮肉にもコロナ後、最も上昇したのは商品となりました。(難しいー)
そう考えると分散は効いているのかな。
ポートフォリオの比較
オースシーズンズPFとSP500、有名な株60%・債券40%PFと比べてみました。
PF | 年初来(%) |
---|---|
株60%・債券40% | -16.15 |
S&P500 | -18.17 |
オールシーズンズPF | -18.83 |
債券40%の債券ETFはVanguard Total Bond Market ETFです。
今回の特徴としては金利が大幅に上昇したために株式だけでなく債券も大幅に下落したことです。
ここ40年みられない現象でした。
With total return data going back to 1928…
# Years in which both the S&P 500 and 10-Year Treasury Bond were down?
5 –> 1931, 1941, 1969, 2018, 2022
# Years in which both the S&P 500 and 10-Year Treasury Bond were down more than 10%?
1 –> 2022 pic.twitter.com/NoPh50ebFe
— Charlie Bilello (@charliebilello) December 31, 2022
債券の下落率は1928年以来最悪の下落となりました。
まさに過去に起こったことのない下落。債券版リーマンショックとなりました。
2006年以来の大幅下落の比較
比較ができる2006年以降で大幅調整した時のポートフォリオの比較
年 | SP500 | オールシーズンズPF | 株債券60/40 |
---|---|---|---|
2008 | -36.81% | +3.22% | -19.34% |
2015 | +1.25% | -2.98% | 0.97% |
2018 | -4.56% | -2.86% | -2.78% |
2022 | -18.17% | -18.83% | -16.15% |
2006年からの平均リターン | 8.35% | 6.01% | 6.56% |
2008年のリーマンショックの時は金利低下により長期債券が大幅に上昇したおかげでプラスになりました。
2006年から16年の平均リターンは6%。
今回の下落により単純な株債券60/40のリターンより劣る結果となりました。
今後のリターン
ポートフォリオの中身からわかるように今後金利が低下すればリターンが大幅に改善する可能性があります。
次の大幅暴落の時に株式は下がるが金利低下で債券が大幅に上昇する・・・このようになれば下落を抑えると思います。
しかし・・・・
今回の下落が過去経験しなかったパターンだったように、次の暴落も過去のパターンと同じとなる保証は全くありません。
結局、レイダリオもバックミラーを見て運転をしていただけなのか?
昔から小難しいこと言う人だったが、最近は米国衰退、中国の時代に入れ込みすぎてリターンを上げているとも思えないし・・・
所詮数いる予想家ぐらいに思った方がいいのかもね。
すまんみんな・・・
まとめ
今年は-20%近く下落してしまったオースシーズンズポートフォリオですが、正直評価の難しい結果となりました。
個人的にはこのぐらいの下落はどんなポートフォリオでもあり得ると思っている。
金利が5%前後で止まり景気後退でインフレ率が低下していけば債券価格も上昇していくでしょうが、このような誰でも予想できることにならないのが市場。
予測しないで分散投資を心がげておけばいいと思いますが、私は今後はNISAを中心として運用していくのでオールシーズンズポートとはさよならしていく予定です。
今後、どうなるかはダウの犬投資法と同様、時々ブログで紹介していく予定です。