
新NISAによって存在感が薄くなってしまったiDeCoですが、iDeCoにはNISAにはない魅力があります。
これは意外に知られていなくて、私のブログでも時々書いているのですがあまり広まっていませんので、もう一度紹介したいと思います。
iDeCo最大の魅力とは・・・・
iDeCoは差押禁止財産
意外に知られていないのですが、iDeCo口座にあるお金は資産ではなく公的年金となります。
iDeCoとNISAで運用しているとどちらも同じ金融資産に思ってしまいますが、これは大きな違い。
公的年金は差押禁止財産
公的年金は法的に強く守られる財産となります。
つまり
- 自己破産しても差押にならない。
- 借金の肩代わりにならない
- 生活保護の資産に当たらない
このような強い公的年金となります。
iDeCo以外には国民年金、厚生年金、確定給付型個人年金・確定拠出型個人年金・国民年金基金などがあります。
iDeCoは公的な年金で民間の年金ではない、これは重要です。
民間の保険会社の年金は自己破産すると解約されて没収の対象となってしまうので注意が必要です。
世の中の多くの人は民間保険会社の年金に加入していますが、iDeCoには加入していない。
これは大きな間違いです。
まずはiDeCoに加入して余裕があるなら保険会社の私的年金に加入する・・・これが順番です。
私ならiDeCo+NISAにマックスで投資して保険会社の年金などに加入しないけど・・・
災害で家が無くなってしまいローンだけが残る、不本意なリストラ・病気によって生活が立ち行かない、事業の失敗。
将来のリスクを心配する人が多くいるのに正しい知識を持って将来に備えて資産運用をしている人が少なすぎます。
自己破産しても生活保護を貰っても取られない資産があるのにそれを利用しない。
知識があるなしで人生が大きく変わるのに利用しない人が多すぎます。
2022年10月よりルール改正
去年の秋にiDeCoのルールがいくつか改正されました。
セミリタイア民を目指す人にとって注目すべきところは二つ。
一つは加入年齢が65歳まで延長。
これは国民年金を払っていることが前提、通常60歳までしか加入できなので厚生年金に加入するか、未加入期間がある人が任意加入するのどちらかでしか延長できません。
私の場合、未加入期間があるので60歳以降に国民年金に加入してiDeCoに追加投資をする方法があります。
もう一つは運用期間が70歳から75歳に延長。
こちらも5年間延長されました。
資産に余裕にある人は75歳まで延長できるので運用期間が長くなり資産を増やすことが可能。
ただし、公的年金は65歳で通常受け取れますが、1ヶ月遅らせるごとに受け取る年金が0.7%増える。
つまり年利8.4 %、これはインデックス運用で得られる想定リターン年利5%より高いのでiDeCoを延長するより有利になる可能性が高い・・・ただし公的年金は死んだらそこで終わり、iDeCoは残りの資産は財産となる。
また今後高齢者の年金控除などが縮小される可能性もあるので税金が高くなる可能性もある。
この辺は悩ましいですね。
個人的には加入も運用も死ぬまで可能と改正されるのではないかと思っています。
イデコ資産700万円
2023年4月現在、iDeCoの資産はおよそ700万円あります。
もし運用期間可能年齢75歳まで運用すると期間はおよそ30年間。
インデックス株の運用の想定リターンを年利5%。
こうすると・・・・75歳には
なっなんと!!!3,000万円になっています!
75歳まで生きているかわかりませんが、iDeCoだけ運用してもこの時点で3,000万円になっています。
もう老後資産としては十分すぎる額です。
それ以外のお金はどんどん使ってしまってもいい・・・無くなって生活保護を受給してiDeCoで運用を続けて75歳で生保卒業?
いや、それはなんか変だな・・・
今ある制度を上手に利用すると老後2000万円問題とか実は大したことない気がする。
まとめ
世の中、物凄くお得なシステムや制度があるのに、ほとんどの人が利用していないことが多くあります。
そんな制度の一つがiDeCoです。
税金面の有利さで紹介されることが多いですが、もう一つ差押禁止財産としての有利さは紹介されません。
多分ですが、これを多くの人が知ってしまうとみんな保険会社の年金に入らなくなってしまうからだと思います。
だからファイナンシャルプランナーなども意図的に話さない。
正に報道しない自由を行使しているんだと思う。
社会のルールを知って上手に利用して楽しいセミリタイア生活を満喫していこう。
iDeCoはそんな人のための道具やシステムの一つだと思う。
それでは!