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ウェルスナビ「WealthNavi 」などのロボアドバイザーはデメリットのみでメリットなし。投資の手数料の重要性を説明します。

[記事公開日]2018/08/12

ウェルスナビ「WealthNavi 」などのロボアドバイザーはデメリットのみでメリットなし。投資の手数料の重要性を説明します。

最近投資を始めた方の中にはロボアドバイザーという自動で積立設定をしてくれるサービスに魅力を感じる人もいると思います。

しかしこれらの商品は

検討に値すらしないサービス

と私は断言できるサービスです。

投資の世界は知識や知らないと損をするが多くあります。

今回はロボアドバイザーがなぜ利用する価値のないサービスなのかをブログで説明します。

ロボアドバイザーは手数料が高すぎる

私は投資を始める方にはネット証券であるSBI証券を勧めることが多いのですが、SBI証券が行なっているロボアドバイザー サービスである「WealthNavi」はお勧めできません。

長期的に掛かる手数料について理解しよう!

SBI証券「WealthNavi」の手数料は運用資産に年間1%かかります。(3000万円以下の場合)

投資に掛かる手数料は証券会社や資産運用会社に掛かる手数料と税金などがありますが、これらのコストは長期に運用していると知らない間に膨大な手数料を支払ってしまいます。

本人には全く自覚がないままに・・・

このロボアドバイザーに掛かる手数料は運用資産に対して毎年1%かかります。

たった1%なんて大したことがない?

そうお考えの方は投資の知識が全く足りない人なので投資などで資産を増やそうなどという考えは止めて銀行に貯金をしている方がずっといいと思います。

要するにカモにされる可能性が大!

手数料1%って実際どのくらい払うか知っていますか?

もしあなたがロボアドバイザーを利用する時、ロボアドバイザーの手数料が1%だとして実際どのくらい支払うか言えることができますか?

ここで手数料1%が金額でいくら払うかシミレーションしてみます。

一つは「つみたてNISA」を利用して毎月3.3万円を積立20年間運用、リターンは5%だったとします。

積立総額は792万円。

もう一つは「WealthNavi」を利用してその他の条件は同じとします。

A 「つみたてNISA」 毎月3.3万円 20年積立 リターン5%

20年後の運用成績 積立総額792万円に対して1339万円となります。

B 手数料年間1%のロボアドバイザーを利用して毎月3.3万円 20年積立 リターン5%

20年後の運用成績 積立総額792万円に対して総額1200万円となります。

資産総額の差

1339万円と1200万円

つまり139万円

ロボアドバイザーを利用すると20年間でおよそ140万円・・年間7万円を業者に支払うことになります。

あなたは月3.3万円の積立を行なっているわけですから年間39.6万円になりますが、その内7万円は業者に手数料として支払っていることになります。

これは大したことのない手数料ですか?

そうそう忘れていました。「つみたてNISA」は非課税口座で20年後に仮に全て売却しても税金は全くかかりません。

つみたてNISAの運用益(1339万円ー792万円)547万円の利益は非課税。

つみたてNISAの課税後の最終利益 1339万円

これに対してロボアドバイザーはつみたてNISA口座に対応していないので利益には20%の課税がされます。

ロボアドバイザーの利益(1200万円-792万円)408万円→課税後326.4万円

ロボアドバイザーの最終利益1118.4万円

つみたてNISAとの最終利益の差

220.6万円!

年間11万円の差となります。どちらも条件は同じ年間40万円ほどの積立額ですよね。

ロボアドバイザーを勧めているブロガーは投資の知識がないかアフィリエイトが目的の不誠実な人です

ブロガーの中にはロボアドバイザーを積極的にブログ内で勧めている人が結構多いですが、その理由は簡単で

ロボアドバイザーのアフィリエイト単価がとても高いからです。

そりゃそうですよね。

もしロボアドバイザーを利用してくれてつみたてNISA並に毎月積み立てを行えば年間7万円の手数料が20年取れるのですからアフィリエイトの案件が数千円、一万を払ったとしても業者は何も問題がないわけです。

ブロガーもロボアドバイーの手数料を具体的な数字で説明しているところはほぼなしです。

これは電卓すら叩けないただのバカか意図的に隠しているかどちらかです。

ほとんどのブロガーは後者でしょう。

あなたはロボアドバイザーに20年間で140万円支払うことは適切だと思いますか?

毎月3.3.万円を20年間積立。リターンは年5%とする。条件は同じ

積立方法1%の手数料支払い後20%の課税後
つみたてNISA1,339万円1,339万円
ロボアドバイザー1200万円1,118.4万円
運用益の差139万円220.6万円

投資の世界では運用益は不確実だかコストは確実にリターンを下げる

とプロの世界では言われています。

世界的な低コストETFを開発したバンガード社の創業者ジョン・ボーグル氏の最新の本でも手数料の重要性を説いています。

ロボアドバイザーは優秀だからインデックスのリターンを上回ることは簡単?

インデックス投資の長期の平均リターンが円建てで大体年間5%だと言われています。

ロボアドバイザーで運用した場合はこれに+1%、年間6%のリターンを上げてインデックスのリターンとほぼ同じになります。

ロボアドバイザーは優秀だからインデックスのリターンを上回ることは簡単?

そうお考えの方がいるかもしれませんが、インデックスのリターンを1%20年の長期に渡り上回り続けることは簡単なことではありません。

もしそんな凄いAIがいたら全ての資産運用はロボアドバイザー になります。しかしそうするとそのロボアドバイザーの平均がインデックスの平均になり自己矛盾が生じることになります。

つまりロボアドバイザーの運用が長期でインデックス投資のリターンを上回り続けるのはとても難しいのです・・というよりほぼ不可能。

そもそもロボアドバイザーの長期の運用がどのくらいになるかまだよくわかりません。

本格的なサービスが始まって数年ですから20年以上のデータがありません。つまり今から始める人が実験台となるわけです。20年後に素晴らしいリターンになるか悲惨なリターンになるかは神のみぞ知ることになります。

多分、あまりよくない結果になるだろうけど(手数料分は確実にリターンが下がるので)

ロボアドバイザーを利用しているような個人は次の市場の調整時に耐えられなくて売却or運用から撤退するだろうけど・・・

個人投資家はもっとコストに敏感になろう!

ロボアドバイザーに興味があるような人は投資にそれほど詳しくない人が多いと思いますが、そのような人こそコストの差が将来大きな差になるということをしっかり理解しましょう。

リターンは不確実、コストは確実にかかるもの。

頭に叩き込んで損はない投資の基本的な考えです。

そしてまずは課税口座ではなく「積立NISA」や「iDeCo」などの非課税口座で運用を始めるようにしましょう。

課税コスト、手数料のコストは予想以上に大きなものです。

今は正しい運用をすれば確実にリターンがモノにできる恵まれた時代にいます、しかしそれを正しく使いこなすには正しい知識が必要です。

積立NISAとイデコのお勧め商品の説明はこちらの記事を参考に

投資のカモだけには絶対にならないでくださいね!

それでは!

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