
Airbnbブームの中、民泊投資に失敗した方が自らの体験談を買いた本がKindleで発売されていたので読んでみました。
私自身も民泊、Airbnbには大変興味があるので参考になるところがあります。
ただ、この筆者自身にも少し問題があるのではないかと思いましたね。
失敗例は興味深いので紹介したいと思います。
この本はKindle Unlimitedでも無料で読むことが出来ます。
民泊を始めて半年足らずで300万円を失うその内容は
筆者は2016年4月から民泊を始めて半年足らずで300万円の損失が確定するとのこと。
現在のAirbnbへの総投資額は600万円、運営数は4つ。
その内の一つの民泊の収支を公表しているのですが、個人的には少し問題ありと感じました。
すべて大家の許可物件だそうです。
「転貸型民泊」の収支
(収入)
月間売上 20万円(民泊料約16万円+清掃料4万円)
(支出)
家賃 8.7万円
代行料 約4万円(売上の20%)
掃除日 約5万円(一回6,400円×8回が目安)
水道光熱費 約1万円(電気・ガス・水道)
通信費 1万円(wifiと光通信)
そもそもこの方
すべてのサービスを代行業者に丸投げしている
この方、本職はサラリーマンで自分で管理をすることができません。
そのため、顧客とのメールのやり取りや部屋の掃除などすべてを代行業者に丸投げをしています。
それだけでなく、本書では、家具選びから部屋の写真撮影まですべて業者任せにしていることを書いています。
その代金が50万円・・それに敷金・礼金など不動産契約に50万円使っているそうです。
これではどう考えても利益が出ないと思うのですが、皆さんはいかがだと思いますか?
サラリーマン大家などにも言えますが、部屋の管理から家賃保証すべて業者に丸投げして利益が出るなら、そもそも業者がAirbnbや不動産業を営みますよね。
流石にすべて丸投げで利益が出るほど簡単に儲かるとは思えません。
この方も部屋の掃除や顧客とのやり取りを自分でやればその代行業分の9万円は浮くと思います。
勿論、すべて浮くとは思いませんが・・・・
自分でしっかり事業として運営すれば利益は出るのでは?
その2 業者丸投げで4つの部屋の運営をしているのがそもそも問題
他の3つの家賃はそれぞれ、13.5万円、24万円、15万円、なのですが、一番高い24万円の物件で住民のタレコミがあり撤退をするため300万円の損が確定するとのこと。
本人も認めていますが、一気に手広く広げ過ぎてます、一件ずつ利益を出しながら拡大すべきでしたね。
なぜいきなり複数展開を始めたのか理由はしっかりと書かれていないのですが、代行業者に勧められたニュアンスを感じました。
私はこの方の本を読んで率直な感想は
Airbnbは東京ではまだ十分利益は出せる
と反対に思いました。
この方はすべて業者任せで利益を出していませんが、他の物件を含めてすべて自分で管理をすれば十分利益を出せてると思います。
そういう意味ではサラリーマンが週末、片手間でやる副業としての民泊ブームは終わりなのかもしれませんが、自分で管理をすればまだ利益を出せると思う。
ただし・・・
今後はどうなるかわかりません。
私の住んでいる台中は人口250万ほどの都市ですがすでにAirbnbの登録数が2000以上ある過当競争になっています。
いずれ、どの地域もこのくらいの激戦地区になると思う。
この方は家賃の3倍以上の利益を出せないと民泊は割に合わないと本書に書いていますが、多分、どの地域もそこまで利益を上げる物件はほんの一握りだと思う。
私も一度、台中で物件を探したんですが、許可物件が少なくて可能な物件も部屋が汚くて諦めました、良い物件があればやっているつもりです。
個人的には家賃の2倍ぐらいで利益を上げられないのなら止めた方がいいのかなと思ってます。
この方は過去の失敗を生かして、自分で物件を所有して経営をやってみたいと最後に書いていました。
それが一番だと思いすが・・・全部業者に丸投げするようですと、業者の良いカモになりそうな気がします。
現在、法的にグレーな民泊業界ですが、私はホテル業界と住み分けは可能だと考えています
理由は簡単で一部屋一部屋が別々に離れている民泊は部屋数を簡単に増やせないと思うからです。規模の経営が難しいところです。
ある程度成功した人は絶対にホテル事業に参入するだろうから、民泊って個人宅の部屋貸しか小規模な自営業が中心になると思う。
台湾、日月譚には部屋数が3つで一泊4500元(15,000円)で運営するなど面白いミニ民泊がありました。
参考記事
プロ複業化を目指す私としては決して民泊はダメではないと感じました
ただし、箱からの収入も限られていますから大儲けもできない業界だと思います。
その辺のリスクを知っているなら参入もまだありかなと感じました。
さくっと読める本ですから民泊に興味のある方は一度読んでみてはいかがでしょうか。
それでは。