2024/11/06
2017年から基本的に誰でも加入できるようになった確定拠出年金ことiDeCO。
基本的にと書いたが、入れない方もいるで注意してほしい。
特に海外長期滞在やセミリタイヤなどで住民票を抜いた場合は手続きを忘れると非常に面倒です。
今回は確定拠出年金に加入出来ないケースと
加入者資格喪失届と移換手続きの違いと注意点を記事にします。
確定拠出年金に加入出来ない5つのケース
2017年から公務員や専業主婦でも加入出来るようになった確定拠出年金ですが次の5つのケースは加入ができません。
- 60歳以上
- 海外移住者
- 国民年金の免除・給付猶予者
- 個人型確定拠出年金加入不可の企業年金規約のある企業型確定拠出年金加入者
- 農業者年金の被保険者
60歳以上の方
加入は20歳から60歳までの人が対象でこの間は積立が可能です。ただし運用は70歳まで可能。
この規約を将来は改正されると思いますが・・・
国民年金の免除・給付猶予者
注意点は国民年金の全面免除だけでなく、一部免除者も加入不可。学生納付特例制度等で猶予をされている第1号被保険者も加入ができません。
個人型確定拠出年金加入不可の企業年金規約のある企業型確定拠出年金加入者
企業型確定拠出年金や企業型確定給付年金に加入している会社員も全員無条件で加入出来るわけではなく、企業年金で個人型確定拠出年金への加入を認める規約がなければ不可。加入が出来ない場合は規約の変更が必要。
海外移住者
海外移住者とは住民票を抜いている方のことです。
住民票を抜くと、国民年金は任意で加入を続けるか続けないか選択が出来ますが、個人型確定拠出年金は住民票を抜いた時点で無条件で加入不可になります。
つまり積立が出来ない。
上記の5つのどれかに当てはまる方で確定拠出年金に加入をしていた方は加入者資格喪失届の提出が必要です。
必要な添付書類は条件によって違いますが、今回は住民票を抜いた場合の手続きの説明をします。
住民票を抜いた場合に必要な書類は
住民票を抜いて加入者資格喪失届を出す時にはその理由を明らかにする書類を添付する必要があります。
琉球銀行の書類にはこう書かれています
- 住民票除票の写し(コピーではなく「写し」の原本)
- 出国予定先が記載されている住民票の写し(コピーではなく「写し」の原本)
- 在留証明書(出国先のもの)
加入者資格喪失届を運用機関から取り寄せて、上記の書類を添付して提出します。
日本に戻り住民票を入れたら今度は個人型確定拠出年金の申し込み書を提出して積立再開となります。
琉球銀行の場合(運用元は野村證券なので野村證券を運用機関に選んだ方も同じです)書類の締め日は月の15日となり、書類の不備がなければその月の26日から引き落とし再開となります。
不備があり、再提出で15日以降に提出をした場合を翌月の15日に書類の締め日となります。
加入者資格喪失届を提出せず日本に帰国ご住民票を入れた場合
私は恥ずかしながら無知で住民票を抜いても国民年金を払っていれば積立を続けられると勘違いしていました。
そのため、加入者資格喪失届を提出せずそのまま帰国後住民票を入れると言う失態をしました。
この場合はどうなるのかと言うと
戸籍の附票(こせきのふひょう)の提出が必要と言われました。
そもそも私はそんな名前の戸籍の書類があるとは知りませんでした。
戸籍の附票(こせきのふひょう)とは
住所の「移転履歴」を記録した書類です。
本籍地の役所でのみ交付してもらえ、本籍地ではない役所からは交付してもらうことはできません。
私は戸籍と現住所が違うので面倒です。
郵送してもらうか、直接取りにいくしか方法がありません。
現住所の役所では取ることができません。
戸籍と現住所の違う方は注意してください。
私は時間がなかったので直接、戸籍地まで取りに行きました。
疑問?
私は最初、コールセンターに聞いた時は住民票を入れた記入があればいいので住民票を提出してくださいと言われました。
ちなみに台湾は住民票に「台湾」と書かれません。「中国」と書かれます。
私は住民票を抜いていた期間は一度も台湾から出国していなかったのですが、滞在先は中国になっていました。住所ロンダリングが可能ですね。
確認方法もパスポートの入国日を確認するだけです。これ最近増えている自動出国や香港などでスタンプを押されない時はどのように確認するんでしょうかね?
私は確認していないのですが、住民票を抜いて加入者資格喪失届の添付書類として住民票除外の写しと書かれていますが、住民票ではダメかもしれません。戸籍の付票が必要の可能性があるので、一度確認してみたください。
書類の不備で再提出が必要だととても面倒です。特に海外にいる時などは。
もう一つの注意点、書類の受付は一ヶ月に一つのみ
今回の私の場合は戸籍の付票を添付して加入者資格喪失届を提出しましたが、再開をするには個人型確定拠出年金の申し込み書の提出が必要なのですが、同時受付は不可と言われました。
必ず月が変わってから提出してくださいと言われました。
つまり、加入者資格喪失届がその月の15日に受理される
翌月の1日以降に個人型確定拠出年金の申し込み書の提出をする
15日に問題なく受理されれば積立再開となる。
このように非常に面倒です。
半年以上放置でも投信は売却されず
実は加入者資格喪失届を提出したのは積立がストップしてから半年以上経ってからでしたが資産が売却されることはありませんでした。口座維持手数料を毎月取られましたが。
サラリーマンが加入している個人型確定拠出年金から自営業者が加入している個人型確定拠出年金に変更になった時・・つまり正社員を辞めた時、半年以内に変更手続きをしないと「自動移換」されてしまい、所有していた投資信託は強制的に売却され手数料だけ取られ続けるという損なことになってしまいます。
ですから、正社員の方で転職や失業をした時は忘れずに手続きをしましょう。
しかし加入できないケースの場合は、仮に半年手続きをしないで放置しても売却されることはないようです。
琉球銀行のコールセンターはフリーダイヤルのみ
琉球銀行のコールセンターはフリーダイヤルのみでこれは050電話やスカイプ・Line電話などでは電話が出来ません。
一見便利なようなフリーダイヤルは海外滞在者にとっては不便です。
ただしメールで問い合わせをしたところ通常の電話番号を教えてくれて、コレクトコールで掛けてくれても構わないと言われました。
琉球銀行の電話先
コレクトコールTEL 042-315-5024
国内からは TEL:0120-934-901
日本時間の平日は午前9時から午後9時
土曜・日曜は午前9時から午後5時まで、祝日、年末年始は終日休業
電話は土日も掛けられるので便利ではありますね。
SBIへの移行をもう少し時間がかかりそうです。
まとめ
住民票を抜くととても面倒です。
私はしばらくは住民票を入れて将来は抜くことも視野に入れて対応していきたと考えています。
琉球銀行の手続きがやっと終わり、積立が再開します。
一・二回積立を確認出来たら、SBI証券に運用期間を変更したいと思います。
ちなみにブログ主は
つみたてNISAは
ideCo口座は
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