
ツイッターで偶然ブラジルレアルに関するツイートを見つけて
旅人のみなさん!本日のブラジルレアル。1Real=28円!なんと去年の45%ぐらい。。。今すぐすっ飛びてぇ〜 pic.twitter.com/LFMaEXNUgx
— shogo (@32shogo) September 24, 2015
高金利だけで新興国通貨に投資することがどれだけリスクがあるか最近の相場からリアルに見て取れます
ブラジル通貨は破綻の歴史
ブラジルの通貨の単位と言えば、レアルですが
私が子供の時はレアルではありませんでした
なぜ、そんな話をするのかと言えば、子供の頃見ていた、人気番組
「世界丸ごとハウマッチ」という1980年代にやっていた番組
この番組は世界の面白い商品やサービスの値段を当てるという番組だったのですが
当時、ブラジルネタが頻繁に出ていたのですが、通貨の価値が頻繁に変わるのを子供心によく覚えています
この番組は為替など知らない子供に知らず知らずに通貨は変動するものだと思わせる素晴らしい番組だったと思う
ブラジル通貨の歴史
- 1942年レアル(レイス)からクルゼイロに (1/1000)
- 1967年クルゼイロを新クルゼイロに (1/1000)
- 1970年新クルゼイロをクルゼイロに (1/1)
- 1986年クルゼイロをクルザード(Cz$)に (1/1000)
- 1989年クルザードをクルザード・ノヴォ(新クルザード)に (1/1000)
- 1990年クルザード・ノヴォをクルゼイロ(Cr$)に (1/1)
- 1993年クルゼイロをクルゼイロ・レアル(CR$)に (1/1000)
- 1994年クルゼイロ・レアルをレアル(R$)に (1/2750)
結局、1942年から1994年の52年間で、1000 × 1000 × 1000 × 1000 × 1000 × 2750 = 275京分の1のデノミネーションを行ったことになる。比較的最近の1986年から1994年の8年間だけでも、2.75兆分の1のデノミネーションになっている。
出処 ウィキペディアより
ちょっっっw275京分の1のデノミネーション
ブラジルの通貨って、1994年以降は安定しているが、それ以前はほぼ無価値、紙切れ程度の価値しかなかったことになる
ここ20年は安定していたが、これは東西冷戦後のグローバル化と新興国ブームとが重なっていることが分かる
ここ20年のブラジルレアル相場
出処 世界株価より
過去20年で最安値に突入してきています
新興国ブームに乗っただけで自国の実力以上に通貨の価値が強かっただけの可能性があります
無論、ブラジルが国内改革をしてレアルが上昇するかもしれません
投資で注意すべきこと
- 見た目の金利だけで判断しない
特にFXなどでレバレッジを掛けた投資をしている場合、金利差のスワップポイントの意味をしっかり理解すること(私はFXは投資だと思っていないが)
スワップポイントを受け取れるのは反対売買をしている人が同数いるだけのこと
スワップポイントは株式や債券の配当や利子ではない
スワップポイントを支払っている方は為替差益を受け取っている(つまりどちらも得でも損でもない)
今だとトルコリラや南アフリカランドなどが人気のようだが一度、これらの通貨の歴史を確認した方が良いと思う
トルコリラも破綻の歴史ですよ
- テーマやブームで投資は絶対にしない
今でこそ新興国市場の低迷、先進国市場の好調が伝えられているが、リーマンショック後の数年は新興国市場の方が戻りが早く、BRICsブームが起き、毎月分配型投信などではブラジル通貨建てが大人気だった
今のブームは米国ハイイールド債投信やREITなどがこれらに当たる、米国の資産を新興国通貨建てにしたり、プットオプションの売りなどを絡めた、いわゆる、3階建て・4階建て投信など商品内容がより複雑になっている
儲かっていればなんでもいい
自分は相場のタイミングが分かる
無論、投資は自己責任で上記の商品が絶対ダメだとは言わないが
ブラジルレアルの歴史をみれば甘い話などないと分かるだろう
ブラジルに投資をしてはいけないとは言ってない
ブラジルがダメだからではなく、新興国市場のリスクは予想以上に高い
十分分散した投資を心がけるべきだろう
結論
インデックス投資で十分ですよ
まぁ、これが言いたかっただけですw
ツイートの件ですが、安易にブラジルに飛ぶのはどうかと
ブラジルの物価水準など見ていると、もっと下がる可能性もある(物価が所得に比べて高い)
自己責任ですが