2021/11/05

前回は楽天から発売された注目の投資信託「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」を紹介しました。
参考記事
低コストで日本も含む全世界株式に投資が可能な投資信託が発売されて、つみたてNISAの株式投資枠として最も適切な商品として私も注目していたのですが、早くも野村証券から発売された、更なる低コストな世界株式投信がSBI証券からも購入可能になるとのことで紹介したいと思います。
Contents
野村つみたて外国株投信の紹介
地域 | 商品名 | 連動指数 | 信託報酬 (税抜き) |
全世界株式 (日本除く) | 野村つみたて外国株投信 | MSCI ACW (除く日本、配当込み、円換算ベース) | 0.19% |
全世界株式 | 楽天・全世界株式インデックス・ファンド | FTSE All-World Index ( 円 換 算 ベ ー ス ) | 0.23% |
野村つみたて外国株投信は日本を除く世界の先進国22ヶ国と新興国23ヶ国にの大型・中型株に投資をします。
楽天・全世界株式インデックス・ファンドは日本も含む、47ヶ国の大型株・中型株・小型株に投資をします。
インデックス連動指数の違い
指数 | 構成国 | 銘柄数 | 特徴 |
MSCI ACWI ex Japan | 45ヶ国 | 約2,200銘柄 | 先進国22ヶ国と新興国23ヶ国の大型株・中型株に投資を行う。全世界の投資可能な市場時価総額の85%以上をカバー |
FTSE All-World Index | 47ヶ国 | 約7,400銘柄 | 先進国24ヶ国と新興国23ヶ国の大型株・中型株だけでなく小型株にも投資。全世界の投資可能な市場時価総額の98%以上をカバーとより分散投資をしている。 |
FTSE All-World Indexに連動する米国ETFへ投資をする楽天・全世界株式インデックス・ファンドの方がより分散投資をしていることになります。(日本株にも投資をしています。)
ただし野村つみたて外国株投信の方が新興国市場を含めながらも先進国株インデックス投資の最低コスト商品と手数料が同じところが最大の魅力です。
二つの指数の過去20年のリターン
1年 | 3年 | 5年 | 10年 | 15年 | 20年 | |
MSCI ACWI ex Japan | 25.5% | 8.1% | 8.9% | 4.5% | 8.5% | 6.2% |
FTSE All-World Index | 17.8% | 6.2% | 1.1% | 4.9% | 8.9% | 6.6% |
直近5年のリターンはMSCI ACWI ex Japanの方のリターンが大幅に高いですが、20年の長期で見るとFTSE All-World Indexの方が0.4%ほどリターンが高くなっています。
ただし、これは楽天の手数料が税別0.23%、野村が0.19%と考えると両者のリターンはこの20年ではほぼ同じと考えて問題はないでしょう。
20年の年平均リターンも手数料を引いても6%以上あり、今後もこのリターンを上げ続ける保証は全くないが、インデックス株式投資のリターンとしては十分過ぎるほどです。
実質コストが判明しないことには最終的な手数料の差はわからないが、多分、野村の方がより低コストである可能性が高いです。
直近5年のリターンの差が大きいのは大型株のウエートが大きいMSCI ACWIの指数の方がリターンが良好だったと推測される。
ETFに投資をしている投資信託である楽天の方が課税等含めるとよりコストが高くなる可能性が高いです。
つみたてNISAの最適商品
この2つの商品はつみたてNISAの最適商品だと考えています。
私個人はeMAXIS Slimシリーズの8資産分散のバランス型投信を購入しようかと考えていました。
信託報酬も0.22%(税抜き)と発売当初を最安値商品でした。
しかし、野村の外国株投信は0.2%を割り0.19%・・・
バランスファンドは外国債券も入っているが、債券のリターンは株式のリターンよりも低いし、外債投信は特定口座で購入していけばそれはそれで問題ないか・・・
今後は資産の一部を先進国債券・新興国債券にも分散させていく予定です。
来年から始めるつみたてNISAに私はこの2つのどちらかを購入していこうかと現在は考えています。
まだ、もう一段のコスト競争が行われる可能性はありますので、新商品の発売には注目はしていきます。
野村つみたて外国株投信がネット証券で購入できるのはSBI証券だけ。
10月5日現在、購入ができる金融機関は
- 野村証券
- 新生銀行
- SBI証券
の3社のみとなっています。
楽天証券は今のところ発売予定の発表はなされていません。