2021/04/11

米国ETF、バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)とバンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)を発売した楽天バンガードファンドシリーズがもう一人魅力的な投資信託を発売すると発表がありました。
- 楽天・新興国株式インデックス・ファンド 信託報酬0.25%(税別)
バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETFに投資をする投資信託です。
新興国23ヶ国 4600銘柄以上に投資をする新興国インデックスファンド投信です。
バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETFと(VWO)とは
連動指数
バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETFはFTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックス指数の連動を目指すETFです。
手数料(税抜き)
- 投資先のETFの手数料 0.14%
- 投資信託の手数料 0.12% 合計ではおよそ0.25%
特徴
連動指数としてはMSCIエマージングマーケットインデックスが新興国株インデックス投信の連動指数として有名ですが、こちらはFTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックス指数で運用方針に少し違いがあります。
大きな違いはFTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックス指数は
韓国が含まれていなくて中国A株が含まれている。
MSCIエマージングマーケットインデックスは反対に韓国が含まれていて中国株Aが含まれていない。
このため、MSCI KOKUSAIインデックス指数に連動する先進国株投資信託とこのFTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックス指数に連動する新興国インデックス投信に投資をすると韓国の市場が抜けてしまいます。
この辺は色々な意見があると思いますが私はできるだけ分散をしたいので韓国市場は含まれるように投資をしたいです。
投資先の企業数に大きな違いがある。
- MSCIエマージングマーケットインデックスはおよそ830銘柄
- FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックスはおよそ4600銘柄
中小型株までより分散投資をしたい人にとっては魅力的な指数です。
米国ETFに投資をする投資信託のデメリット
大変便利な投資信託の登場ですが、ETFに投資をする投資信託にもデメリットがあります。
最大のデメリットは米国で課税される配当金への課税が取り戻すことができない
よく言われる三重課税問題です。このため実質コストが少し割高になる可能性があります。
直接ETFを購入するより手数料がやや割高になる可能性が高いです。(一年後の決済でわかるはずです)
投資先の国の割合
国 | 割合 | 国 | 割合 | 国 | 割合 |
中国 | 31.1% | マレーシア | 3.3% | コロンビア | 0.5% |
台湾 | 14.9% | インドネシア | 2.4% | ギリシャ | 0.4% |
インド | 11.4% | フィリピン | 1.6% | ハンガリー | 0.4% |
ブラジル | 8.6% | ポーランド | 1.5% | ペルー | 0.3% |
南アフリカ | 7.0% | チリ | 1.4% | パキスタン | 0.2% |
メキシコ | 3.9% | トルコ | 1.3% | チェコ | 0.2% |
タイ | 3.9% | アラブ首長国連邦 | 0.9% | エジプト | 0.2% |
ロシア | 3.7% | カタール | 0.6% | その他 | 0.3% |
積立NISAの投資先商品として大変魅力のある商品が登場しました。
しかし、後一歩!
楽天さん後一つETFに投資をする商品を発表すれば最高の分散投資の環境が整います。
抜けている投資信託は?
VT+◯◯◯+VWO=理想の分散投資の完成!
◯◯◯に当てはまる金融商品は何でしょうか?
そうです、米国以外の先進国に投資をするETF、バンガードFTSE・ディベロップ・マーケットETF (VEA)に投資をする投資信託の登場です。
ETF | 手数料 | 企業数 |
バンガードFTSE・エマージング・マーケットETF (VWO) | 0.14% | 4696社 |
バンガードFTSE・ディベロップ・マーケットETF (VEA) | 0.07% | 3870社 |
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF (VTI) | 0.04% | 3626社 |
VT+VEA+VWO=理想の分散投資の完成!
米国を除く先進国3800社以上に投資をするETFです。
この3つで12,000社以上の世界中の企業に分散投資が可能となります。
しかし、このペースですと発売されそうな雰囲気ですね。
発売時期
楽天証券 ・マネックス証券からは11月17日より発売
楽天バンガードからは目が離せませんね。そして対抗としてeMaxis Slim新興国・ニッセイ新興国株が手数料値下げを行うか注目ですね。