
1000ドルの急落をしたNY市場ですが、下げ止まらずに昨日も800ドルを超える暴落。
市場の急落が止まる兆しが見えません。
そんな中、急落時のリスクにも対応できる分散投資がレイダリオ氏が提唱する「全天候型ポートフォリオ」通称「オールシーズンポートフォリオ」
去年の12月、米国にこの全天候型ETF「The RPAR Risk Parity ETF」が新規上場されていることを知ったので紹介したいと思います。
それではどうぞ
全天候型ETF 「The RPAR Risk Parity ETF」
全天候型ポートフォリオとは世界最大のヘッジファンドと言われるブリッジウォーターの運営者「レイダリオ」氏が提唱した個人投資家向けの分散投資法です。
詳しくはこの本に書かれています。
経済を四つの季節にわけ、それぞれに対応した金融商品に投資することによってリスク分散を計りながらリターンを上げていく投資法です。
特徴としてはリターンより下落率の低いポートフォリオとなっています。
また最近は金への分散投資を推奨しています。
レイダリオ氏の提唱する経済の四つの季節
- 想定インフレ率より高い(価格上昇)
- 想定インフレ率より低い(デフレ)
- 想定成長率より高い(価格上昇)
- 想定成長率より低い(デフレ)
経済はこの四つにサイクルに分けられ、そのサイクルに対応する商品へ投資をすることにより、株式市場の大きな暴落に対応しようとするポートフォリオです。
この全天候型ETFが米国に新規に登場しました。
それが「The RPAR Risk Parity ETF」ティッカー( RPAR)リスクパリティETFです。
The RPAR Risk Parity ETFの概要
四つのアセットにそれぞれ25%ずつ投資をする。
アセット | 割合 |
---|---|
世界株式 | 25% |
インフレ連動債券 | 25% |
債券 | 25% |
金・コモディティー | 25% |
レイダリオ氏が提唱するポートフォリオより株式の割合が低く、商品の割合が高いのが特徴です。
レイダリオ氏が提唱する全天候型PFのアセット
投資先
実際のポートフォリオの割合は次のようになっています。
アセット | 割合 |
---|---|
米国株式 | 12.5% |
米国外先進国株式 | 5% |
新興国株式 | 7.5% |
債券 | 15% |
インフレ連動債券 | 35% |
商品 | 15% |
金 | 10% |
商品にはエネルギー株や資源株などへの投資をしているようで、全て商品に投資をしている訳ではないようです。
特徴として、インフレ対応にインフレ連動債券が当てられ全体の35%と割合がとても高くなっています。
レイダリオ氏の提唱するポートフォリオでは長期債券が40%となっているのですが、このETFでは少ない割合となっています。現在の低金利と将来のインフレに対応しているアセットにしているのかもしれません。
株式は全体の25%と一般的なポートフォリオに比べてかなり保守的な割合となっています。
12月に上場されたばかりで実績もほとんどありません。また信託報酬は0.5%とやや割高です。
公式サイト
なぜこのETFに注目したのか
The RPAR Risk Parity ETFはまだ日本の証券会社では購入出来ません。
しかし台湾の証券口座から購入できることがわかりました。
台湾は大麻ETFを購入できたり、購入先が多くていいです。
これで俄然、注目したという訳です。
次のブームになるか?
株式市場の急落で、株式だけでなく長期債券や金に分散するオールシーズンポートフォリオが一部に注目を浴びているのですが、現状このような投資信託やETFは日本にはありません。
債券にレバレッジをかける投資信託がブームですが、次は全天候型投資信託がブームになるか。
いや、バランスファンドとしてオールシーズンポートフォリオのバランスファンドが登場しないかと思っています。
The RPAR Risk Parity ETFはまだ登場したばかりで実績リターンが全くないのですが、今後注目をしていき定期的にリターンチェックなどをしていきたいと考えています。
それでは。
コメント
こんにちは、私も前からRPAR気になっていました。日本の証券口座で買えたらいいんですけどね。
by こうちゃん 2020年2月27日 21:12
SBI証券で取り扱いのお願いを出せばいずれ扱ってくれるかもしれません。
ただ、まだ運用が始まったばかりなのでしばらく様子見が良いかなと思っています。
by cub 2020年3月5日 14:52