2021/11/05

ミャンマー ・マンダレーへ旅行をした時に銀行口座と証券口座の開設が可能か試してきました。
今回は口座開設方法とフロンティア市場にも含まれていないミャンマー株への投資の考察です。
それではどうぞ
定期金利10%のミャンマーの銀行
事前調査と違ってマンダレーの街中には沢山の銀行がありました。
銀行金利は定期で10%と大変高いです。
しかし、ミャンマーの高い金利は高いインフレの裏返しとなっています。
ミャンマーの通貨・チャットの変動
通貨は右肩下がりで下がっています。
・・・つまり経済がとても弱い。
直近の経済成長率は6.8%と出ていますが。これはチャット建てとなっているので実際の経済成長はあまりよくないと思います。インフレにほぼ負けている・・・実質経済停滞。
ミャンマー旅行のブログなどを読むと3年ぐらい前だと1000チャット100円ぐらいの価値でしたが、私がミャンマーを訪れた2018年11月は70円ぐらいでした。つまり三年間で3割価値が落ちていたことになります。
ミャンマーの基本データ
資料引用 キャピタルアセットマネジメント
ミャンマーは意外なことに二年物国債を発行しています。利回り9.8%、直近のインフレ率が5.9%ですから、もしかしたらお得かもしれません。
銀行の金利がこのように高いのは
インフレ率が高いことに加えて、国民が銀行を信用していたいため、金利にプレミアムがついているのだと思います。
ミャンマーの銀行口座の開設は可能か?
結論から言うと外国人でも銀行口座の開設は可能です。
ただし私は開設をしませんでした。
開設可能な銀行「KBZ BANK」
開設可能な口座は
- 銀行金利がつかない
- キャッシュカードもない
- お金の引き出しは銀行内のみ
と言う縛りのあるものだったからです。
ただし、私はミャンマーの銀行の口座がどうしても欲しいと言うモチベーションがなかったので、街中にある銀行全てを回った訳ではありません。
断られた銀行もあったのですが、銀行支店ごとの判断なような感じなので、まめに回れば金利のつく口座開設は可能だと思います。
フロンティア以下市場
個人的にミャンマーのような新興国は銀行より証券口座を開設して直接株式に投資ができればと考えていました。
理由は
銀行に貯金をするのも株に投資をするのも同じようにハイリスクな投資だと考えているからです。
どうせ同じハイリスクならリターンの高い可能性のある株に投資をした方がいいと判断したからです。
フロンティア市場以下のマーケット
フロンティア市場以下とは私が勝手に付けた名前なのですが、MSCIなど世界の株式市場の指数には大きく分けて三つのマーケットがあります。
先進国市場・新興国市場・フロンティア市場の3つ。
先進国最大の市場は米国、新興国は中国、フォロンティア市場はベトナムが最大のマーケットとなっています。
国の数は、先進国市場は24カ国、新興国は27カ国、フォロンティアは21カ国の合計72カ国。
市場の成熟度や法規制などにより3つに分けられているのですが、この3つに含まれていない株式市場があります。
まだ投資環境が未成熟で投資に値しないと機関投資家から思われている市場。
私はそれをフロンティア以下市場と呼んでいるのですが、アジアには4つの市場があります。
- ミャンマー
- カンボジア
- ラオス
- モンゴル
(もしかしたらパプア・ニューギニアもあるかも)
法規制も未整備でリスクの高い市場ですが、その大きなリスクを背負って得ることができるリターンはとても高い可能性があります。そのため機関投資家はほとんど投資をしていません。
資金のほんの一部でもこのフォロンティア市場に投資ができればと考えていました。
ミャンマー は2015年に株式市場を創設した新しいマーケットです。
上場数はまだ5社のみです。
上場している企業
資料引用 キャピタルアセットマネジメント
時価総額も500億円に満たないと日本の中小企業並の時価総額しかありません。
逆に考えると面白いですね。
今回証券口座の開設が可能なのか証券会社を探したのですが見つけることができませんでした。
マンダレーには証券会社がまだないのかも。それか銀行の中に一部門としてあるのかもしれません。
今回、マンダレ訪問で次回訪れる予定がなかったので無理に口座開設もしませんでした。
ヤンゴンを訪問すれば証券口座の手がかりを得ることができたのかもしれません。
ミャンマー投資について
マンダレーでの話になりますが、銀行口座の開設は可能です。
証券口座については証券会社自体を見つけることができなかったのでわからない。
個人的にはフロンティア以下市場投資を面白いと思うのですが、現在日本人が可能な国はカンボジアぐらいになるのかなと思います。ラオス・モンゴル も可能かもしれないですがそこに住んでいる人以外は訪問するのがちょっと大変なのが難点です。
ミャンマーの物価は今まで訪れたアジアの国々で最安値でした。
それでは。