
長いデフレで長期に物価の安定に慣れてしまっている日本。
しかし私は半年に一回ぐらいしか日本へ戻らないので実はインフレがジワジワと起こっているのではと確実に実感しています。
日本はデフレで物価が安いとか言う人多いけど本当かよっ思うわ。それこそ洗脳されてないかw日本は最低限必要な物やサービスは間違いなくたかい。公共料金、交通費、通信費、外食だって言うほど安くないだろ、そして税金w
— cub/底辺セミリタイア〜 (@cub_nomad) 2019年5月13日
あれ?日本って物価上昇していないって凄く思うんですよね。
今は物の値段を上げることより量を減らして価格据え置きが多い気がします。
インフレが起こると銀行金利も上昇していきます。
そんな銀行金利ですが本当にお得かどうか少し計算をしないとわからないことがあります。
今回はアジアの銀行金利とインフレを比べてみて本当にお得かどうか比べてみようと思います。
実質金利と名目金利の違い
名目と実質の違い
経済の世界には実質と名目という二つの指数があります。
名目とは・・・見た目というか表面だけを見たもの
実質は反対に本当のところはどうなの?そんな感じだと覚えていけばいいです。
銀行金利も単純に金利が高いだけでは有利だとは限りません。
A国の定期貯金は日本の100倍だからお得🖤だとは限らないのです。
銀行金利はインフレ率と比べる
A国の金利が10%でもインフレ率が20%あれば、実質金利は-10%となります。
インフレの方が高いので銀行にお金を預けているとお金の価値が実質的に減ってします。
これが
名目金利 10% 実質金利-10%ということです。
反対に金利が2%でもインフレ率が1%なら
名目金利2% 実質金利1%となります。
名目金利が高い国の銀行貯金が有利だとは限りません。あくまでその国のインフレ率と比べて見なくては意味はないのです。
表面だけでは騙されるなってことですね。
アジア各国の銀行金利
私がセミリタイア候補地としているアジアの国々、台湾・タイ・ベトナムの銀行金利と実質金利を比べてみたいと思います。
国名 | 銀行金利 | インフレ率 | 実質金利 |
日本 | -0.1% | 0.5% | -0.4% |
台湾 | 1.38% | 0.66% | 0.72% |
タイ | 1.75% | 1.23% | 0.52% |
ベトナム | 6.25% | 2.93% | 3.32% |
- tradingeconomicsより引用
日本の実質金利がマイナスとなっているがこれは銀行に預けていると実質的に価値がマイナスになるという意味です。
日本は長らくデフレで実質金利が高い国と言われていました。(金利が0%でもインフレ率が-1%で実質金利が1%だった。)
日銀の量的緩和は効果がないと言われてきましたが去年辺りからインフレ率が銀行金利を上回っています。
今後も続くかは不明ですが、このままだと日本もインフレが始まるかもしれません。
またアジアの国々ですが、東南アジアはインフレ率の高い国と思われがちですがタイですから銀行金利、インフレ率共に1%台ととても落ち着いています。
この金利水準は日本の2000年代の金利水準です。あの頃でも史上最低の金利と言われていましたが、台湾やタイでもこの水準になっています。
台湾の定期貯金は大体1%です。
引用先の金利より更に下がっていると思います。
実質金利が意外に高金利なのがベトナム
ベトナムが長らくインフレ率が二桁で高インフレ国のイメージがありますが、ここのところ経済が安定的に発展してきて金利も正常な範囲に抑えられています。インフレ率が3%ほど。
橘玲さんがベトナムで銀行口座を開設して記事が昔ありましたが、あのまま定期貯金をしていれば大幅なプラスになっていました。
参考記事
それでいて銀行金利が6%となっていて実質金利が大幅なプラスの国となっています。
最近もベトナムでセミリタイアしている方がリアルにベトナムドン建ての定期貯金をしてプラスのリターンをあげている
このまま安定すれば銀行金利は今後大幅に下がるかもしれません。
当然リスクも
当然ですがリスクもあります。まず為替リスクがあります。マーケットの小さい新興国の為替市場ですから世界的なショックがあった時に通貨安が起こった時に耐えられるか不明です。また銀行の倒産リスクや国家そのものもまだ安定的だとは言えません。
しかしここで重要なことは
日本はマイナス金利に入っている
この程度の金利差ならまだ誤差範囲なのかもしれませんが仮に1%ほどマイナスになるとこれが5年・10年続くとかなり物価が上昇して生活が苦しくなったと感じてくると思います。
すぐに物価が上がらないで徐々に徐々に上がっていくので気づかない内に物価高になっているかもしれません。茹でガエル状態w
また日本は実質金利が高い国と長い間認識されてきた歴史があり不景気になると通貨高になる国でした。
しかし今後は金利差を為替で調整されることではなくインフレで調整されるかもしれません。海外との金利差がほとんどないため。
今後は実質金利をみていくこと
実質金利を見ていくとアジアで日本はマイナスの国となっています。つまりお金の価値が少しずつ減っていく。
これはインフレ税の始まりです。
今後はほぼ確実に増える社会保険税と消費税だけでなくインフレ税も始まり実質所得が減っていく可能性もあります。
- 社会保障費
- 消費税
- インフレ税
この3つが襲いかかって来る!
リテラシーをアップして自己防衛していく必要がますます重要になるかもしれませんね。
私は今すぐというわけではありませんが、台湾の次としてベトナムの銀行と証券口座を開きたいと考えています。
それではまた!