
私は基本インデックス投資で放置をしていますが、いくつかアクティブ投資をしていますorしようとしています。
個別に考えている投資とは
- 台湾株投資
- 100万円タバコ株投資
- 高配当ETF投資
- 高配当日本株投資
などです。
この中で実際に投資を行なっているのは台湾株への投資だけです。
参考記事
インデックス投資以外の投資は自分の投資基準がかなり厳しくてなかなか株価がそのラインまで到着しません。
暴落して誰も株式投資をしないような状態を想定しているのですがこの10年ほとんど訪れていません。
そのため、個別の投資は台湾株以外はほとんどやっていません。
そんな中、堅調な市場とは全く反対の動きをしているのがタバコ株群です。
去年のタバコ株の動きはリーマンショックを上回る暴落ぶり。
依存性の高い商品・新規参入が難しい・世間は喜んで商品の値上げを受け入れる。
正に悪の投資家好みの株式ですが、世の中にタバコ株の長期リターンの高さが知れ渡ってしまったためか最近は少し冴えません。いやそんなことないかな。
今回はそんなタバコ株への投資の話です。
不調な最近のタバコ株について
ここ最近タバコ株の下落が続いています。
その為、BTIは利回りが8%、MOも7%台に突入しました。
銘柄 | 株価 | 利回り | PER | PBR | 時価総額 |
---|---|---|---|---|---|
JT | 2760円 | 5.46% | 13.7倍 | 1.84倍 | 500億ドル |
BTI | 31.48ドル | 8.23% | 9.54倍 | 0.93倍 | 722億ドル |
MO | 43.33ドル | 7.39% | 12.17倍 | 5.52倍 | 814億ドル |
PM | 71.55ドル | 6.37% | 14.58倍 | 算定なし | 1112億ドル |
低迷の原因は米国FDAのタバコ規制
タバコ株低迷の大きな原因は米国FDAのタバコ規制です。
初めにメンソールタバコ規制を検討した為、メンソールタバコに収益が大きいBTIが大きく下落、今年に入り、電子タバコの規制も検討しているとの報道があり、去年、電子タバコ大手のjuulを買収したアルトリアグループ・MOが急落しています。
タバコ株は市場の暴落より政府規制での暴落幅の方が大きい
BTIとMOの過去三十年間のデーターを見てみると年間でマイナスになったのはBTIが8回、MOが6回
フィリップモリスはMOと2009年4月に分割したので2009年以降のデータのみとなります。
フィリップモリスが米国外のタバコ販売会社、アルトリアは米国のみの販売会となります。
PMは2009年以降でマイナスの年は3回となります。
その内、急落したのはBTI・MOは3回となります。PMはリーマンショックの時はほとんど下がらず最も下がったのは去年です。
BTI | MO | PM | |
---|---|---|---|
1999年 | -37.92% | -54.66% | |
2008年 | -29.97% | -30.09% | -11.20% |
2018年 | -49.39% | -27.09% | -33.24% |
タバコ株の特徴として市場の急落より政府規制による株価下落の方が大きい。
1999年と2018年は共に米国でタバコの規制と巨額な賠償請求があった年です。
そしてタバコ株の特徴として
その後は急騰してリターンに大きな変化はない
1985年〜2018年までのリターンは
- BTI 年平均13.54%
- MO 年平均18.34%
特に驚きなのは政府規制の多い、米国を主戦力としているMOの長期リターンの高さです。
これはPMと分割後の2009年以降のデータでもほぼ年利18.56%を叩き出しています。
MOの分割前・分割後のリターン
- 1985年〜2008年までのリターン 年18.30%
- 2009年〜2018年までのリターン 年18.56%
去年の軟調な相場を含めても年18%という驚くべきリターンを叩き出しています。
ちなみにフィリップモリスの2009年〜2018年の平均リターンはたったの7.2%です。
予想外の展開ですね。
これは1985年に100万円をMOに投資をするち2018年に2億6000万円ほどになるという驚くべきリターンです。
同様にBTIに100万円を投資すると6600万円となります。
仮に30歳の時に100万円アルトリアグループに投資をしてそのまま忘れて定年の63歳の時2億6000万円になっているのですから、いかにタバコ株のリターンが高いのか分かると思います。
タバコに100万使っていた青年とタバコ株に投資をした青年では資産形成が絶望的に違っていたことになります。
参考記事
タバコ株のリターンは別格だった
これはあくまで過去の話です、では未来はどうなのか?
世界は確実にタバコを吸う人が減っていく。
2000年の世界のタバコ人口は全体の26%ほどだったのが2025年には17%ほどに現象すると言われています。
ちなみに日本は男性は1966年のピークには83.7%だったのが2015年には30.1%と減っています。
嗜好品の多様化
一部の国では大麻が解禁されタバコより大麻を好む人が増える可能性あります。
当然ですがタバコメーカーは大麻市場に参入するでしょう。
- 旧来のタバコ
- 電子タバコなどの新しいタバコ
- 大麻などの新しい嗜好品
巨大なタバコ会社はこれらに積極的に関わっていくと思います。
政府はよくわからない中小企業より巨大なタバコ会社が大麻などを扱った方が規制がしやすいでしょうからタバコ会社の大麻参入などは賛成するのではないのでしょうか?
MSCI WORLD TOBACCO指数
MSCIには世界のタバコ株に連動したインデックス指数があります。
と、言っても採用銘柄はたったの6銘柄です。
銘柄 | シェア |
---|---|
PHILIP MORRIS INTL | 31.26% |
ALTRIA GROUP | 28.05% |
BRITISH AMERICAN TOBACCO | 22% |
IMPERIAL BRANDS | 8.7% |
JT | 7.9% |
SWEDISH MATCH | 2.9% |
タバコインデックス指数の採用1994年以降ですが、平均リターンはやはり優秀です。
1年 | 3年 | 5年 | 10年 | 1994年〜 | 配当利回り | |
---|---|---|---|---|---|---|
MSCI World Tobacco | -35.36% | -7.39% | 0.60% | 9.87% | 12.38% | 6.91% |
MSCI World | -8.71 % | 6.30% | 4.56% | 9.67% | 6.61% | 2.76% |
1994年以降の24年間の平均リターンは12%とMSCI WORLDインデックスのほぼ倍のリターンと優秀な成績です。
配当利回りが7%近くと高いのも特徴。
タバコ株100万円投資法について
ここまでグダグダと書いてきたのですが、要は過去30年のリターンは恐ろしいほど高かったということです。
もちろん、次の30年が同じようなリターンが上がるとは考えていません。
しかし、もしインデックスの平均リターンより高ければ?
最近のタバコ株の下落により配当もかなり上がっています。
(業績の下方修正、配当引き下げの可能性も高いが過去同様の規制をタバコ会社は乗り越えています。)
4社平均の配当は6.86%と過去の平均とほぼ同等になっています。
JT | 25万円 |
BTI | 25万円 |
MO | 25万円 |
PM | 25万円 |
大手4社に25万円ずつ投資をする100万円タバコ株投資法。
もし過去のタバコ株インデックス並のリターン12%が出れば30年後には100万円が3000万円ほどになります(税金などは含めず)
失敗して4社全てが倒産しても-100万円(流石に考えにくいが)
意外に悪くないベットだと思います。
みなさんどう思います。
私は台湾株投資に続いて次に投資するのはこの100万円タバコ株投資でほぼ間違いないと思います。
そろそろ狙ってみようかと考えているところです。
もしタバコ株を購入したらまたブログでお知らせしますね。
タバコ株を買って30年気絶して老後の資産にでもしようと思います。
それでは