ウクライナ紛争で利益を一番得るのは中国ではないか?と言われていますが、現在香港市場が暴落と言っていいほど値下がりをしています。
中華テック企業オワコンなのか?
アジア株の専門家、アジア太郎がこの件について解説します。
それではどうぞ
香港ハンセン指数大暴落
ウクライナ問題で影に隠れて全く話題にならないのですが、香港市場が大きく下がっています。
過去最高値の2018年11/26の33,154ドルから2022年3/12は20,533ドル-38.1%の下落とリーマン級の値下がりが始まっています。
コロナショックの最安値が2020年3/20の22,800ドルほどなのでそこから更に一割ほどの下落。
中華テック企業も大暴落中
数年前には米国を超える世界ナンバーワンIT国家と持ち上げられていた中国のテック企業も大暴落中。
アリババ高値から-70%
テンセント高値から-51.5%
香港市場で圧倒的に巨大だった二頭テック企業が大幅暴落しています。
特にアリババはピークから−70%の大幅下落。
美団 高値から-70%
小米 高値から-59 %下落
拼多多 高値から-83%下落
Sea 高値から-75%下落
シンガポールを代表するテック企業で一時期時価総額が2000億米ドル近くありシンガポール市場で圧倒的時価総額のある企業でしが一気に暴落して1/4近くになる。
一時期メディアを賑わしていた中国テック企業はどれも大暴落しています。
そのため中国IT企業に二倍のレバレッジをかけるETF「Direxionデイリー中国ネット指数株ブル2倍ETF」は高値から-95%の大暴落。
昨日は1日で-20%の大幅下落となっています。
1日でこんなに下がるのはちょっと変だと思うので指数に上手く連動できていない可能性があります。
レバレッジをかけているような複雑な商品は市場が急落する時などに事故が起こる可能性があるので注意が必要です。
このようなリスクは本来投資家が取る必要のないリスクです。
つまり投資先商品として不適切。
完全にオワコン化しています。
なぜここまで暴落するのか
香港市場は中国の窓口の役割は果たしている重要な市場です。しかし容赦のない下落となっています。
なぜここまで暴落するのかいくつか仮説を立ててみます。
その1 香港市場から資本が逃げている
ウクライナ紛争、中国による香港の締め付けで独裁国の市場投資リスクから資本が逃げている。
その2 中国の景気が予想以上に悪い
中国の景気が予想以上に悪くなっている可能性があります。
その3 ロシアの換金売り
西側の締め付けにあっているロシアが唯一換金できる主要通貨人民元を換金している可能性。
このようにいくつか書いてみましたが、株式市場は景気の先行指数とも言われているので、個人的にはやはり中国の景気が予想より悪くなっていく可能性があるのではないかと思っています。
それにより中国のITバブルの崩壊。
もっと下がる可能性もありますが配当利回り的に割安感があります。
またロシアの先制的な政治を見て中国リスクも再燃している可能性が大でしょう。
ウクライナ紛争で一番利益を得るのは中国ではないかと言われていますが、マーケットの下落を見るとそんなに単純な問題ではないこともわかります。
今後の新興国マーケットは独裁国プレミアムが上乗せ
今後投資家は新興国の政治的未熟に対してプレミアムを要求してくる可能性が高いです。
簡単にいうと高いリスクに対して高いリターン。
そのため、新興国の高いリスクを取る覚悟があるなら高リターンを得る可能性もあります。
ただしロシアのように全ても失うリスクも当然あります。
どちらを取るかは投資家が判断すれば良いと思います。
私は分散投資先として今後も新興市場には投資をしていきます。
まとめ
香港市場が大暴落をしています。
一時期華々しいく賑わした中国のテック企業が大ダメージを受けています。
・・・・そうなると思うのが
次は本丸米国テック企業はどうなの?って話になってくると思います。
どうなるか今後も定期的にブログにアップしていきます。
それでは。
コメント
こんにちわ。
おそロシアのレバ型は償還されるようですが、
中国のレバ型は、まだ償還もされないことに驚きです。
アメリカのテック株は、まだまだ下げが足りませんね。
一度償還を味わわないと、懲りない人が多い気もします。
by かず 2022年3月12日 11:50
私もナスダックは一度大きな調整があるんじゃないかと覚悟しています。
レバ型ETFが流行るのはバブルだと思っています。
コメントありがとうございます。
by cub 2022年3月12日 11:51