
台湾の株式市場で初となるベトナム株ETF「00885 富邦越南ETF」が4月19日に上場されます。
成長著しいベトナム市場ですが投資をするには意外に難しい市場です。
今回台湾市場ですが初のベトナムETFが上場されたので紹介したいと思います。
それではどうぞ
台湾初のベトナムETF「00885 富邦越南ETF」
ベトナムで時価総額の大きい上位30社に連動するVNI30指数に連動するETFです。
ETF基本情報
項目 | |
ETF名 | 富邦越南ETF |
証券番号 | 00885 |
売買単位 | 1000株 |
連動指数 | 富時越南30指數 (VNI30) |
上場 | 2021/04/19 |
経費 | 0.99% |
管理費 | 0.23% |
株価は15元スタートになるそうなので1000株で15000元(日本円で57,600円 1台湾ドル3.84円で計算)なので購入しやすい価格となっています。
だが・・・しかし!!!
信託報酬が年間1.22%!!!!!!!
台湾のETFは手数料が高過ぎますぼったくりです。
残念〜
購入が難しいベトナム株とETF
私が一番注目している東南アジア株の一つがベトナム株です。
ただし現在全く投資をしていません。
ベトナム株に投資をしていないのはベトナム株への投資が高コストで難しいからです。
SBI証券でベトナム株
SBI証券では個別株の購入が可能なのですが、手数料が高過ぎて投資をしていません。
購入資金は購入額の2.2%で最低手数料132万ドン、日本円で6000円ほどかかります。つまり一回30万円の取引をしないと手数料が割高になってしまいます。
また円からドンへの両替もスプレットが8%近くあるためベトナム株を購入するするだけで資金の10%近くがなくなってしまいます。
ベトナム株ETF
SBIから購入できるベトナム株ETFにはヴァンエックベクトルベトナムETFがあるのですが、これはベトナム以外の国の株式が3割ほど含まれていてベトナム指数に連動をしていないオリジナル商品です。
この辺はベトナム在住のこの方のブログに詳しく書かれています。
もう一つはフロンティア100ETFというフロンティア市場に分散投資をするETFがあります。
全体の15%ほどベトナム株に投資をしているので、このETFに投資をするのも一つの手です。
ただしフロンティア市場はエマージング市場との入れ替えが頻繁にあり指数に継続性があまりみられません。
現在もクウェートが新興市場に格上げされたため大幅な株式の組み替えが行われています。
クウェート以降はベトナムが30%ほどになるとの話ですが、そのベトナムもそう遠くない未来にエマージング市場に格上げされると思います。
このように日本にいるとちょっとハードルが高いのがベトナム株式市場なのです。
ベトナム株式指数に連動するETF
ベトナムには外資規制がまだあり純粋にベトナム株に連動する指数が海外で購入できる方法は限られています。
ベトナムで口座を開いて直接購入するのが最適な方法ですがハードルが高いです。
このベトナム株に連動するETFがベトナム以外に購入するには、私が知っている限りでは香港・韓国・タイ・米国の市場に上場しているETFだけだと思います。
そこに台湾が加わったことになります。
私が購入可能なベトナム株ETF
私が台湾に持っている口座は香港・中国株にも投資ができるので香港に上場しているベトナム株ETFも購入できます。
上場国 | 商品名 | 指数 | 企業数 | 手数料 |
台湾 | 富邦越南 | 富時越南30指數 (VNI30) | 30 | 1.22% |
香港 | PREMIA MSCI 越南 ETF | MSCI越南指數 (MSCIベトナム) | 18 | 0.75% |
香港 | XTR富時越南 (Xtrackers FTSE Vietnam UCITS ETF) | 越南富時指數 (FTSEベトナム) | 21 | 0.85% |
台湾に上場するETFより香港の方が手数料安くていいです。
日本にXtrackers FTSE Vietnam UCITS ETFが上場しそうな気もしますけど。
成長著しいベトナム株
ベトナムのGDP
コロナ禍の2020年でも2.9%のプラス成長、21年も6%の成長を予定しています。
ざっくりですが一人辺り3000ドルで人口1億人、GDP3000億ドルと言ったところです。
台湾人の所得の十分の一で投資チャンネルでは1980年代の台湾と同じと話しています。
台湾の80年代の株価上昇凄い・・日本のバブルの比ではない。
そんな1980年代の台湾を重ね合わせてベトナムもこうなるかもよ〜と煽っています(笑)
インフレ率3.24%
ベトナムというと高インフレ国のイメージがありましたが2010年以降は急激に低下、万年貿易収支も赤字でしたが現在は黒字化して安定しています。
製造業が強くなり収支も安定しています、ここがフィリピンと大きく違うところです。
私はこの数年でフィリピンのGDPを抜いていき、ホーチミンはバンコクと並んで東南アジアの代表的な都市になると思っています。
株式の時価総額20兆円
そんなベトナム株ですが時価総額は現在でも20兆円ほどしかありません。
これはトヨタ一社ほどの大きさです。
東証の時価総額が720兆円。台湾が200兆円ほど・・・・そう考えるとまだまだこれからの市場です。
VNI30の過去5年のリターン17.2%
2000年代に日本でベトナム株バブルが起こり、その後崩壊してしばらく低迷していましたが直近5年間の平均年間リターンは17%と悪くない数字です。
台湾ではこのETFをベトナム版元大50と呼んでいるようですが人気が出そうですね。
まとめ
今回購入しようかと思ったのですが手数料がちょっと高いので見送ろうと考えています。
香港のETFを購入しようかなとも思っているのですが・・・最低単位の1000株だけ購入してみようかな。
個別国では私は台湾とベトナムを推しているので・・・セミリタイア地としても最適なところ。
少し投資をしてみるかもしれません。
今回は台湾で初のベトナムETFの紹介でした。
それでは。