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アジアの株式以上で東アジア好調、東南アジア軟調と南北格差が起こっている。

[記事公開日]2020/10/03

アジアの株式以上で東アジア好調、東南アジア軟調と南北格差が起こっている。

アジアの最新の株式投資情報を伝えている

・・・ども

ジャック太郎です!!

コロナ後の米国と中国の貿易紛争、経済の切り離しなど中国に厳しい環境が続いています。

これは周辺国にとってはチャンスと思うでしょが、実際のマーケットの捉え方は違うようです。

今回はアジアのマーケットで広がる南北格差問題です。

それではどうぞ

好調な東アジアと軟調な東南アジア

コロナショック後に急激に戻っている市場が多いため世界中同じように戻っていると思われていますが、国によって大きく違っています。

アジアの場合、一般にイメージをすると米中貿易紛争で中国のマーケットが一番リターンが悪くて、工場を誘致する周辺国がリターンが良いイメージがあると思われます。

しかし、現実は我々が思っているのとはかなり違っています。

東アジアの株式リターン

株式指数(円建て)1年10年
MSCI台湾36.6%13.8%
MSCI中国35.1%10.6%
MSCI韓国21.8%8.3%
MSCI日本8.7%9.4%
MSCI香港1.2%10%

直近のリターンが最も高いのは台湾、そしてほとんど変わらないのが中国となっています。

韓国のリターンも日本に比べたら戻りが高くなっています。

欧米から経済制裁されようとしている香港ですらプラスのリターンとなっています。

10年の平均リターンも東アジアは大変高くなっています。

誤解されている人が多いようですが日本も10年平均のリターンは9%と大変高くなっています。

東アジアはこの10年に起きたITブームの波に乗れたことが株式のリターンでよくわかります。

またコロナ後も競争力のある企業があるために市場の戻りが速いのだと思われます。

注意

指数は全てMSCI指数に統一しています。リターンは全て円建て、配当込みのリターンとなっています。

東南アジアの株式のリターン

株式指数(円建て)1年10年
MSCIマレーシア-3.6%2.8%
MSCIベトナム-12.7%4.3%
MSCIシンガポール-14.1%4.6%
MSCIインドネシア-17.6%4.2%
MSCIフィリピン-20.6%8.1%
MSCIタイ-24.7%7.9%

直近一年でプラスになった国は一つもありません。

香港ですらプラスになっているというのに!!

中国経済のデカップリング問題で中国の工場が東南アジアへ移転して経済が発展するイメージがあるように思われますが、実際の株式市場はそのように見ていないようです。

それよりも今の不況の経済ダメージの方が大きいとマーケットは見ています。

観光業のダメージが予想以上に大きい?

特にタイトフィリピンの戻りが大変悪いです。

これは観光業の不況が国に与える影響が予想以上に大きいと予想をしているのかもしれませんね。

強い産業がない弱み

観光業以外強い産業がないのも東南アジアの国々の弱みかもしれません。

東アジアの国々のような国際的に強い企業がほとんどない。

シンガポールも金融立国都市として有名ですが実は直近の10年のリターンもそれほどよくありません。

周辺国が停滞するとシンガポールも停滞するのかもしれません。

香港からシンガポールへ金融資本が逃げて発展するような言われ方をしていますが、実際は厳しいようです。

予想以上に好調な中国

貿易摩擦で停滞するように思われている中国ですが今のところマーケットのリターンは悪くないです。

また世界中の人が投資をして伸びきっている米国に比べて中国など東アジアは投資の伸びしろが大きい可能性があります。

日本でも中国崩壊、韓国崩壊と盛んに言われていますが、実際のマーケットはそうように読んでいないようです。

停滞する東南アジア

これは個人的な考えですが、コロナを押さえ込むために唯一競争力のある観光業を自ら潰している東南アジアはしばらく停滞するのではないかと考えています。

物価や不動産も10年前、20年の価格に戻ると思っています。

観光業を自ら潰しているので、いずれ激安になると思います。今は我慢してタイ政府に感謝しましょう!

ただ投資としてはあえて逆張りで東南アジアに投資をするのはありだと思っています。

新興国のリターンは悪くない

新興国株式インデックスでは中国・台湾・韓国で60%以上を占めています。

(引用 eMAXIS新興国インデックス投資信託より)

中国なんて・・韓国なんて投資をしなくないという人も多いですが結果的に新興国株式のリターンを良くなっているのも事実です。

分散投資大切

個人的には新興国市場はこの10年停滞して過小評価されていると思っているので、中国・韓国も含めてしっかり投資をしていくつもりです。

次の10年は米国ではなく中国株のブームが来る可能性だって十分あり得ると考えています。

まとめ

今回は復活する東アジアと停滞する東南アジアの株式のリターンを紹介しましたが、一番言いたいことは

事前に市場を予測することは難しい

当たり前のことです。

アジアの市場は予測がいかに難しく無理なことか示していると思います。

中国や韓国を投資から外していたらリターンが大きく下がっていたことでしょう。

米中貿易摩擦も意外に中国にダメージはないと思われているのかな?

意外ですね。

今後も注目です。

それでは!

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