cubの日記 年収100万円の楽しい海外生活術・台湾編

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確定拠出年金の所得税控除を年利換算にすると15%のリターンが取れるって本当に?

[記事公開日]2015/10/04
[最終更新日]2016/07/27

確定拠出年金の所得税控除を年利換算にすると15%のリターンが取れるって本当に?

 

資産形成に重要な制度である確定拠出年金制度

運用中の利点として

  • 積立金が全額、所得控除
  • 配当・売却益が非課税
  • 低コストなインデックスファンドがある

大きく3つの利点があります

しかし、今回は所得控除に関して間違って理解をしている方がいるかもしれないのでそのことに関して記事にします

誤解を招いってしまっている良本

私が確定拠出年金制度を理解するのにオススメしている本

金融機関がぜったい教えたくない 年利15%でふやす資産運用術

この本の表紙に年利15%でふやす資産運用術と書かれており、これは誤解を招く表現なので

本当に年利15%でリターンが取れるのか検証してみたいと思う

 

IMG_1237

この本が発売された時は結構、この表現について突っ込まれて著作者も誤解を招く表現と言っていたが

その後このまま使われており、

最近、発売された他者の本の中にもノーリスクで年利20%や33%の複利があると書かれた本があった

グーグル検索だけでお金持ちになる方法-貧乏人が激怒する2020年のマネー戦略

(この人は本当に中身のないことを文章に書くのがうまいと思う、この本もきっとグーグルで適当に検索してパクっただけの記事だと思う・・言いすぎかな?)

これは大きな間違いです

年利15%の数字がどこから出てきたか?

確定拠出年金制度は積立金はすべて所得税控除として節税できます

No_2260 所得税の税率|所得税|国税庁

この最低税率

所得税5%+住民税10%=15%の所得税控除をそのまま年利に表していることになる

仮に年間80万円積立を行うとすると

  • 税率15%・・・12万円の節税
  • 税率20%・・・16万円の節税

これを10年・20年続けていくとすると

10年の場合

  • 税率15%・・・・年12万円×10年 120万円の節税
  • 税率20%・・・・年16万円×10年 160万円の節税

同様に 20年の場合

  • 税率15%・・・・年12万円×20年 240万円の節税
  • 税率20%・・・・年16万円×20年 320万円の節税

このようになるのだが、直感的に年利15%のリターンがあるほど利益がないのはすぐわかると思う

80万円を毎年積み立てて15%のリターンがあれば

10年で1500万円以上に増えていることになる(単純に700万円以上の利益になる)

しかし15%の税控除の10年間の利益は120万円のみ

それでは所得控除をリターンで表すと何%になるのか?

この問題は別に難しく考える必要もない

税控除15%で10年運用場合 

単純に

680万円が10年後に800万円になりました 年利はいくらか?

これだけのこと 

計算式は複雑だか、今はネットで複利計算をしてくれるサイトがいくらでもあるのでそこを利用して計算すればいいと思う

私のオススメはこちらのサイト

この場合のリターンは年利1.63%になる

すべての税率と運用期間による年利を表にしてみたので確認していただきたい

所得税控除を年利に表すと何%になるか?

所得税
(所得税+住民税)
5年10年20年30年
15%3.3%1.63%0.99%0.54%
20%4.46%2.25%1.08%0.78%
30%7.39%3.48%1.79%1.19%
33%8.33%4.08%2.02%1.34%
43%11.9%5.78%3.48%1.89%
50%14.8%7.17%3.52%2.33%
55%17.3%8.31%4.07%2.69%

注意)所得税の税率は平成27年以降の新制度で表示している

このように運用期間が長くなると税控除のリターンが低くなる

税率15%〜20%の方で20年運用すると1%ほどのリターン向上になる

30年の長期になると0.5%〜0.8%弱と運用期間が長くなればなるほど税控除の効果が少なくなることが理解できると思う

上記の表は割引債のリターンの関係と同じ

A%の割引債をX年運用するとリターンはいくらになるか?

逆に高額所得者にとっては無リスクで3%ほどのリターンを得ることができるとても有利な制度となっている

ここで大切なこと

積立金が全額所得控除できる制度である確定拠出年金制度は節税としてとてもお得ではあるが

税率15%〜20%で20年運用するとリターン向上は1%前後にしかならない

これは逆に言うと

コストの高い金融商品を選んでしまうと節税分の利益が手数料として取られてしまう

たった1%や2%の手数料も数十年運用すると数百万円と巨額なお金となってしまう

資産運用で一番大切なことは確定拠出年金制度を利用したとしても同じことです

金融機関の中には高コストファンドしかない悪意に満ちた金融機関があるようだが注意していただきたい

コストはとても大切

高コストなアクティブファンドが確定拠出年金の運用機関にゴロゴロとあるが絶対に選ばないこと

節税分以上の手数料が取られてしまう

株などのリスク資産のリスクとリターンの関係をしっかりと理解する

リスク資産の場合最悪、半分になることもある

節税分のリターンは税控除によって違うが

税率15%〜20%の方が20年運用して1%ほどのリターン向上にしかならない

表紙の年利15%は誤解を招くが竹川さんの本はわかりやすくて良心的でオススメです

 

表現としては単利15%や15%分減税されると書いた方がいいでしょうね

コメント

  • タイトルについては私も誤解を与えるものだと思っています(最終決定権は出版社にある)。個人型DC本については法改正後にきちんとした形で出しなおしたいと考えております。

    by 竹川 €2015年10月5日 10:25 AM

  • 竹川さんご本人でしょうか?

    わざわざコメントありがとうございます

    >> タイトルについては私も誤解を与えるものだと思っています(最終決定権は出版社にある)

    出版時に言われてましたので理解しています

    最近、読んだ本で明らかに間違ったことが書いていたことと

    検索で「確定拠出年金・ブログ」などで私のブログを読まれる方が多くなっているので書いてみました

    >> 個人型DC本については法改正後にきちんとした形で出しなおしたいと考えております。

    いつも分かりやすい本をありがとうございます

    新刊も楽しみにしています

    by cub €2015年10月5日 9:15 PM

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